インドのInfosys Technologiesは,2006会計年度第2四半期(2006年7~9月期)の決算を現地時間10月11日に発表した。前年同期と比べて40%以上の増収増益を記録した。同社は,第3四半期(2006年10~12月期)と2007年3月締めの通期業績予想の上方修正も発表した。
第2四半期の売上高は7億4600万ドルで,前年同期の5億2400万ドル比べて42.4%の増収となった。純利益は1億9900万ドルで,前年同期の1億3800万ドルと比べ44.2%の増益。米国預託株式(ADS)形式による1株あたり利益は36セントで,前年同期の25セントから増加した。
同社が第2四半期に獲得した新規顧客は45社。当期の純増従業員数は7741人で,9月30日時点の総従業員数は6万6150人だった。
地域ごとの売上高をみると,1位が北米で総売上高の63.7%を占めており,2位には欧州の25.8%が続いた。人件費の高騰と新規投資により収益の低下が懸念されたが,営業利益率は前年同期の27.6%に対し,同期は28.2%に上昇している。
同社CEO(最高経営責任者)兼マネージング・ディレクタのNandan Nilekani氏は,「既存事業によって達成された力強い成長とさまざまな戦略分野への投資で,当社の成長速度が増している。通期の売上高は30億ドルを超えると予想し,業績予測を上方修正した」とコメントしている。
同社の修正予測によれば,2006年第3四半期の売上高として前年同期から41.3~42.2%増の7億9000万~7億9500万ドル,ADS形式の1株あたり利益として前年同期比42.3%増の37セントを予想。通期では前年比40.6~41.1%増の30億3000万~30億4000万ドル,同1株あたり利益として同41.1%増の1ドル44セントを見込む。