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 米IBMが中国時間10月12日,同社の調達拠点を中国の深センに移すことを明らかにした。同社は,今回の移動について「世界的な活動の効率を高め,新しい市場における機会を十分に活用する戦略の一環」と説明している。

 拠点の移動に伴い,調達担当最高者のOfficer John Paterson氏のオフィスは,これまでの米ニューヨーク州ソマーズから中国に移る。同社にとって,全社的な組織の拠点を米国外に置くのは今回が初となる。

 同社は,アジアに調達拠点を置く理由として,すでに1850人を超えるロジスティクスの人材が同地域に勤務していることを挙げている。その多くが10年以上稼働している深センの調達センター「China Procurement Center」に勤めているという。

 同センターは,同社の国外調達組織の中で最大規模の拠点のひとつであり,アジア地域においておよそ3000社のサプライヤと協調的な関係にあるという。同社は,年間調達費の400億ドルのうち,約30%を同センターにおける調達に当てているという。

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