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 米連邦通信委員会(FCC)は,テレビ放送用の周波数帯を低出力デバイスに開放する提案を承認した。「企業や消費者向けの革新的な機器やサービスの開発を促進するため」(FCC)としている。

 この承認により,低出力の固定デバイスでは,テレビ局などの合法的サービスが使用していないテレビ放送用の周波数帯を使えるようになる。ただし,チャンネル37(宇宙電波や,医療分野での遠隔測定用電波),同52~69(公共安全などを目的とするモバイル・サービス)の使用は許可されない。また,チャンネル14~20(13都市の公共安全サービス)については現在,チャンネル2~4(VCRなどのテレビ・インタフェース)と同様に,干渉の有無について意見や情報を募集中である。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,FCCは干渉に関するテストの結果を2007年7月までにまとめ,10月には最終的な技術要件を策定する計画である。

 またFCCは,無線局免許の要/不要についても広く意見を求めており,現在のところ,無免許制を支持する声が多いという。

 なお,テレビ放送用周波数帯を用いる低出力固定デバイスの販売は,デジタル・テレビ放送への移行が完了する2009年2月18日から始まる見込みである。

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