PR

 米eBayは米国時間10月18日,2006年第3四半期の決算を発表した。同期は,インターネット・オークション,PayPal,Skypeのそれぞれの事業で売り上げを伸ばし,過去最高の売上高を記録した。

 同期の売上高は,前年同期比31%増の14億4900万ドル,純利益が同10%増の2億8100万ドル(1株あたり利益は20セント)だった。株式ベースの報酬経費である5100万ドルを除いた場合,純利益は前年同期から30%増の3億3200万ドル(同23セント)となる。

 営業利益は3億3900万ドルで,前年同期から5%減少。株式ベースの報酬を除いた場合,営業利益は前年同期から16%増の4億1300万ドルだった。

 事業別にみると,インターネット・オークションのMarketplaces事業の売上高は10億4900万ドルで前年同期から22%の増収となった。PayPal事業からの売上高は,同41%増の3億5000万ドルに拡大した。決済金額は前年同期から37%増加し,過去最高の91億ドルに達している。Skype事業では,ユーザー数が急増し,売上高が前年同期比13%増の5000万ドルとなった。

 9月末の時点におけるeBayの登録ユーザー数は,2億1200万人で,前年9月末の1億6800万人から26%増加している。PayPalの開設口座数は,前年同期の8700万件から41%増えて約1億2300万件に達している。Skypeの登録ユーザー数は1億3600万人となり,3カ月間で20%増加した。

 また,同社は,同期に6億6700万ドルを投じて2400万の株式を買い戻し,自社株買い戻しプログラムにおける目標の3分の1を達成したことも発表している。

 同社は,今後の業績見通しについても明らかにした。2006年第4四半期は,売上高として16億1500万~16億7500万ドルの範囲,1株あたり利益は21~22セントを見込む。通期では,売上高が58億6500万~59億2500万ドルの範囲,1株あたり利益を75~76セントの範囲と予想する。また,2007会計年度には,前年比17~21%の増収となり,営業利益率は最低でも前年から0.5ポイント上昇すると予想している。

発表資料(PDF形式)