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 米IBMは米国時間10月19日に,米Microsoftとの協業による電子メール・アーカイブ製品を発表した。Microsoftの「Windows Server 2003 R2」をベースに,IBMのサーバー,ストレージ装置,ソフトウエアおよびサービスを組み合わせて構成するもの。両社のソフトウエアをプリインストールし,テストした上で提供する。

 Microsoftのストレージ部門グループで製品担当マネージャを務めるClaude Lorenson氏は,「コンテンツ管理や,電子メール専用ストレージの需要は増している。IBMとの協業により,こうした重要なニーズに応え,エンド・ツー・エンドのWindowsベースのアーカイブ・システムを提供することで,顧客企業における電子メール・アーカイブの合理化と,システムの簡素化を支援する」と語る。

 サーバーは,米AMDの次世代プロセサ「Opteron」を搭載した「IBM System x BladeCenter」サーバーを用いる。これに,電子メール検索機能などを追加した「IBM CommonStore eMail Archiving Preload」や「IBM System Storage Archive Manager」などのソフト,さらに「IBM System Storage DS4200 Express」ディスク・システムを組み合わせる。

 同システムは,IBMおよび同社の「Business Partner」各社を通じて提供する。ターゲットは,企業統治の強化や法規制への準拠を目的とした電子メールの保存,巨大化する電子メール・システムの性能向上とストレージの最適化,バックアップおよび復旧時間の短縮を図る企業。販売開始は2007年第1四半期の予定で,価格は5万5000ドルから。オプションの電子メール検索機能は2000ドルである。

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