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 台湾のTaiwan Semiconductor Manufacturing Company(TSMC)が,2006年第3四半期の決算を現地時間10月26日に発表した。売上高は824億8000万台湾ドル(約25億2000万ドル)で,前年同期に比べ17%増収,前期比では0.4%の微増となった。純利益は324億9000万台湾ドル(約9億9000万ドル)で,前年同期比32.7%の増益だが,前期比では4.4%減少。希薄化後の1株当たり利益(EPS)は1.26台湾ドル(米国預託証券1単位当たりの利益は約0.19ドル)で前年同期比32.5%増加,前期比4.4%減少となった。

 前年同期は売上高が705億台湾ドル,純利益が244億9000万台湾ドルでEPSが0.95台湾ドル(米国預託証券1単位当たりの利益は約0.15ドル)だった。前期は売上高が821億2000万台湾ドル,純利益が340億台湾ドルでEPSが1.32台湾ドル(同約0.20ドル)。

 第3四半期は,サプライ・チェーンにおける在庫調整の影響を受け,利益がやや減少したが,コンピュータ分野の需要が予想を上回り,売上高は第2四半期に出した業績見通し(関連記事)をわずかながら上回ることができた,と同社は述べている。当期の粗利率は49.9%,営業利益率は40.8%だった。

 TSMC副社長兼CFOのLora Ho氏は,第4四半期の見通しについて「当期に始まった在庫調整の継続で,全体的な需要は引き続き減少するだろう」と述べている。TSMCでは,2006年第4四半期の売上高を740億~760億台湾ドルの範囲と見込む。

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