米民間調査機関のConference Boardは米国時間10月25日,米国世帯によるテレビ番組のオンライン視聴に関する調査結果を発表した。それによると,インターネット・ユーザーの10人に1人はテレビ番組をオンライン視聴していることがわかった。
インターネットを介してテレビ番組を視聴する主な理由は,「便利だから」とする回答者が60%以上で最も多く,これに「コマーシャルをスキップできるから」が続いた。なお,テレビの視聴時間については,従来よりも「短くなった」と回答したインターネット・ユーザーは少数であり,4人中3人は「以前と変わらない」と回答した。
最も人気のあるコンテンツは「ニュース」(62%以上)だった。このほかに「娯楽関連」(47.3%),「見逃した番組」(30.2%),「予告編」(28.4%),「特定番組のシリーズ全話」(25.8%),「スポーツ」(26.6%)が挙げられた(InternetNews.com)。
テレビをオンライン視聴する形式は,「ストリーミング」(53%)と「無料ダウンロード」(49%)が多く,「有料ダウンロード」や「会費制サービス」を使おうとするユーザーはほとんどいなかった。
Conference Boardは,テレビ番組のオンライン視聴は今後も増加するとみる。また,調査機関TNSのメディア/娯楽部門シニア・バイス・プレジデントであるEdye Twer氏も,「オンライン・エンターテインメント市場で,将来大きなシェアを獲得するのは,オンライン番組の価値や機能を視聴者に伝えられるコンテンツ・プロバイダだろう。さらに,デジタル・ビデオ・レコーダ,ビデオ・オン・デマンド,iPodなどのポータブル・ビデオ・プレーヤの普及によって,この市場の成長は加速する」と述べた。
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