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 米Frost&Sullivanは米国時間10月30日,中南米における商用の静止衛星トランスポンダ(電波中継器)市場について調査した結果を発表した。それによると,光ファイバや無線といった新しいネットワークが展開されている状況ながらも,同市場は,ビデオと企業ネットワーク向けの用途で需要が高く,引き続き成長するという。

 調査の結果,2005年における同市場の売上高は7億8500万ドルだった。同社は,2012年までに同市場が1兆386億ドル規模に達すると予想している。

 同社アナリストのAndres Sciarrotta氏は,「VoIPやビデオ会議といった企業ネットワーキング用途や,ビデオ配信やDTHといったビデオ関連のアプリケーションの重要性が高まり,衛星トランスポンダの需要は高まるだろう」と述べている。そのため,トランスポンダのリース件数が大幅に増加し,将来的に企業ネットワーキング用途でのリース件数が全体の26%,ビデオ関連の用途だけで全体の約49%を占めるようになると予想している。

 同社によれば,衛星市場の参入事業者はeラーニング,遠隔治療,旅行情報,通信といった分野における新しいアプリケーションの開発と促進に注力している。これらの取り組みは,衛星トランスポンダの需要にプラス影響を与えるという。一方で,同地域における衛星市場の発展を抑止する要因としては,所得と産業化のレベルを挙げている。また,2005年におけるトランスポンダの平均価格は,前年より上昇しているが,地上波の急成長が影響して価格に圧力がかかると予想している。

 また,同社は,価格競争や企業の合併や買収によって同市場の競争が激しくなると予想。小規模企業が生き残るためのアドバイスとして,販売後のサポートやサービス品質の強化といった付加価値サービスの追加によって差別化を図るとともに,eラーニングやデータ・コンテンツの配信,IPTV,VoIPといったニッチ市場に注目するように勧めている。

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