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図1●VMware Lab Managerの管理画面(左)と,仮想マシンの操作画面(右)。1つのWebページに複数の仮想マシンの画面を同時に表示できる
図1●VMware Lab Managerの管理画面(左)と,仮想マシンの操作画面(右)。1つのWebページに複数の仮想マシンの画面を同時に表示できる
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 米VMwareは米国時間11月7日,エンタープライズ向け分散アプリケーションの開発/テスト・プロセスを合理化する新製品「VMware Lab Manager」を発表した。11月7日から同社が米国ロサンゼルスで開催しているVMworld 2006で詳細を明らかにした。

 最近のエンタープライズ向けアプリケーションは,「マルチティア」と呼ばれる多階層の分散アプリケーションとして実装されることが多くなってきた。そのような分散アプリケーションをチーム開発する場合,プログラマやテスターごとに必要な環境構築が複雑化する。例えば,データベース・サーバー,Webサーバー,認証サーバーなどのサーバー群を用意し,そこにアクセスするクライアント環境としてInternet Explorer(IE)5.5/6/7,Firefoxという4種類をそろえる場合,7台分のコンピュータ環境が必要になる。

 これらの環境を仮想化によって実装しておけば,複数のプログラマやテスターに対して,同じ環境を簡単に構築できる。VMware Lab Managerは,そのような仮想マシンのテンプレートを管理し,必要に応じて複数の仮想マシンをグループ化し,稼働させる役割を担う管理ツールである。仮想化には,既存のVMware Infrastructure 3を利用する。VMware Lab Manager Serverと,各VMware ESX Serverに必要なVMware Lab Manager Agentから成る。

 VMware Lab Managerの管理画面はWebアプリケーションとして作られている。VMware Lab Managerの「ライブラリ」に登録された仮想マシンの中から必要なものを選ぶと,それらをグループ化し,VMware ESX Server上で稼働できる。

 稼働中の仮想マシンには,リモートからWebブラウザを使ってアクセスし,操作できる。これには,ActiveXコントロールを利用している。1つのWebページに,グループ内の仮想マシンをすべて表示することも可能(図1)。

 開発サイクルを効率化させる機能も備える。例えば,テスターがバグを見つけたら,そのときのマシン環境をスナップショットとして記録し,バグ・レポートを合わせてVMware Lab Managerに登録できる。プログラマはバグ・レポートを見るだけでなくと,それが発生する環境を瞬時に試せるので,バグ修正に素早く取りかかれる。

 VMwareは,データ・センターを仮想化するインフラとしてVMware Infrastructure,実運用環境の展開・管理ツールとしてVirtualCenter,可用性を向上させるサービスとしてVMware HA(High Availability)やConsolidated Backup,そしてデスクトップ管理サービスとしてVMware Virtual Desktop Infrastructure(VDI)を用意している。VMware Lab Managerは,開発/テストを合理化させるサービスとして位置づけられている。VMware Lab Managerで管理していた仮想マシンを,VirtualCenterで展開し,管理するといった,アプリケーションのライフサイクルに応じて管理ツールを使い分けられる。

 VMware Lab Mangerは,現在ベータ・テストが行われている。11月13日に受注を開始し,12月15に出荷開始する予定。価格は,VMware Lab Manager Serverが1万5000ドル,同Agentが2CPU当たり1000ドル。VMware Lab Manager Serverを1ライセンス,同Agentを5ライセンス,VMware Infrastructure 3 Standardの2CPUライセンスを5台分,VMware Workstation10ライセンス分をパックにした「Lab Foundation Bundle Standard」は3万5000ドル。日本での価格は未定である。