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 米Red Hatの事業部門であるJBossがドイツで現地時間11月20日,Java向けサービス指向アーキテクチャ(SOA)技術Enterprise Service Bus(ESB)のソフトウエア「JBoss ESB 4.0」を発表した。現在Lesser General Public License(LGPL)に基づき,リリース候補版(RC:Release Candidate)をWebサイトで無償ダウンロード提供している。

 ESBは,SOA実現に向けサービス同士を連携させるための技術。各種アプリケーションや業務サービス,業務コンポーネント,ミドルウエアを仲介し,業務プロセスの統合や自動化を可能とする。

 JBoss ESBは開発用ミドルウエア「JBoss Enterprise Middleware Suite(JEMS)」をベースに,JBossが買収した「Rosetta ESB」を組み合わせて開発した。メッセージングや変換といった処理を行うJBoss ESBのサブシステムはすべて入れ替え可能なアーキテクチャとしたため,特定のサブシステムを代替品と交換してSOAシステムを構築できる。

 FTP,HTTP,電子メール,JMS(「JBossMQ」「JBoss Messaging」「IBM MQSeries」「ActiveMQ」)など様々なメッセージ・サービスに対応している。JAX-RとUDDIによるサービス検出/統合機能を備える。ESB非対応のクライアントとサービスを連携するためのゲートウエイ機能も持つ。対応OSは,Linux,Solaris,Windows。

 JBoss ESB 4.0の最終版は2006年12月に利用可能とする。サポート・サービスは2007年に提供開始する。

 またJBossは,Java Platform Enterprise Edition(Java EE)5.0対応アプリケーション・サーバー「JBoss Application Server 5.0」の新技術を紹介した。新技術は既に利用可能となっており,現行のアプリケーション・サーバー「JBoss Application Server 4.0.5」と互換性がある。

 各技術の概要は以下の通り。

・JBoss Web Services:JAX-RPC 1.1互換のSOAPスタック

・JBoss Clustering:クラスタリング・ソフトウエア。設計変更により,メモリー/リソース保護機能を改善するとともに,処理性能/拡張性/信頼性を向上

・JBoss Messaging:JMS 1.1対応のメッセージング・サービス

・JBoss Seam:統合コンポーネント・プログラミング・モデル。Ajax4jsfなどに対応

・JBoss Enterprise JavaBeans(EJB)3.0:EJB 3.0仕様の最終版に対応

・Hibernate 3.2:オープン・ソースのオブジェクト/リレーショナル・マッピング(ORM)ソフトウエア

 これら新技術は,2006年12月に提供開始する予定のJBoss Application Server 5.0(ベータ版)に搭載する。同アプリケーション・サーバーの最終版は2007年上半期に利用可能とする予定。対応OSはLinux,Solaris,Windows。ライセンスはLGPLを適用する。

発表資料(概要)
発表資料(JBoss ESB 4.0)
発表資料(JBoss Application Server 5.0)