米Comcastと米Walt Disneyは,コンテンツ配信について長期的な契約を結んだ。両社が米国時間11月21日に発表した。提携により,Comcastは,Disneyと同社傘下のテレビ局Disney-ABC Television Group(ABC)が所有する放送局の番組やコンテンツを配信する。また,Comcastは,Disneyが所有していたE! Networksの株式を取得し,同社を買収したことも明らかにした。
Comcastが配信するDisney系列のチャンネルは「Disney Channel」「ABC Family」「Toon Disney」「ESPN」「ESPN2」「ESPN Classic」「ESPNEWS」「ESPN HD」「SOAPnet」。ESPNブランドのスペイン語チャンネル「ESPN Deportes」の放送を開始するとともに,「ESPN2 HD」の配信についても正式に契約した。
Comcastは同日,Disneyから同社が保有していたE! Networksの株式を取得した。Disneyの持ち株比率は39.5%で,取得総額は12億300万ドルだった。E! Networksの買収により,E! Entertainment TelevisionやStyle NetworkがComcastの傘下に入った。
また,両社はDisney系列チャンネルでゴールデン・アワーに放送するテレビ番組,ケーブル・ネットワークの番組,映画コンテンツをComcastのオン・デマンド・サービス「ON DEMAND」に追加することで合意している。ABCの「Desperate Housewives」や「Lost」といった人気番組が,初めてケーブル・テレビのビデオ・オン・デマンド(VOD)サービスとして視聴可能になるという。同サービスでは,Touchstone,Miramaxに加え,Walt Disney Picturesの新作映画を1本あたり3.99ドルで視聴できるようになる。そのほかの映画タイトルは1本あたり2.99ドルとなっている。
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