PR
写真1●右のパソコンに接続したカメラでデジタル時計を撮影し、携帯端末に見立てた左のパソコンに送られてくる映像を表示
写真1●右のパソコンに接続したカメラでデジタル時計を撮影し、携帯端末に見立てた左のパソコンに送られてくる映像を表示
[画像のクリックで拡大表示]

 KDDI研究所は、端末が移動したときにモバイルWiMAXサービスとEV-DO携帯電話サービス間で接続を切り替える「シームレス・ハンドオーバー技術」を、ITU TELECOM WORLD 2006で披露した。移動しながら、伝送速度が違うサービスにハンドオーバーしても、映像などのリアルタイム通信を違和感なく継続させるための技術である。

 モバイルWiMAXは数十Mビット/秒と高速通信可能な技術であるが、実際のサービスは都市部だけなどと地域が限定されると見られている。そのため、郊外ではEV-DO方式の3G携帯電話などを使うことになり、伝送速度の違う2種類のサービスを切り替えて利用する必要が出てくる。しかし、そのままではハンドオーバーしたときに、伝送速度や遅延時間が違うため、映像が止まって見えたり、フレームが飛んで見えたりする。

 そこでKDDI研では、「ハンドオーバー・アシスタント・サーバー」(HOAS)を開発。HOASで映像品質を変更したり、遅延時間を調整したりする。HOASにはバッファを内蔵しており、そこでハンドオーバーの際に、タイムスタンプをもとに映像のフレームを送出する時刻を調整する、フレームを落すといった処理を実行する。

 会場では、送信側のパソコンにカメラを接続、携帯端末に見立てたパソコン上に送られてくる映像を表示するというデモンストレーションが披露(写真1)。デジタル時計をカメラで撮影し、EV-DOの伝送速度とモバイルWiMAX伝送速度間で切り替えても、デジタル時計が正確に時間が刻んでいるのが見えるというものである。また、HOASの機能を無効にすると、時間が飛んで見えることも確認できる。