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写真1 ACCESSの取締役副社長兼CTOの鎌田富久氏
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 中国・香港で開催中のITU TELECOM WORLD 2006に出展しているACCESS。そのACCESSの出展内容や中国市場などについて,同社取締役副社長兼CTOの鎌田富久氏(写真1)に聞いた。

今回のITU TELECOM WORLD 2006に出展する訳は?

 ITU TELECOM WORLD 2006はこれまで4年に1回,今後は3年ごとに開催されるが,それとは別に毎年アジアでITU TELECOM Asiaが開催されていた。今回のTELECOM WORLDは,それが拡大した格好だとも言える。ACCESSはTELECOM Asiaに毎年出展していたので,その流れとしてTELECOM WORLDにも出展したわけだ。

 それに,中国市場は我々にとって大きなマーケットである。4年前からACCESSは中国に進出しており,南京と北京の支社で合計400人の従業員がいる。TELECOM WORLDに出展したのは,中国市場への認知度を上げるためでもあるし,展示会には各メーカーのキーパーソンが来ているので,ミーティングのためでもある。

中国支社の役割は?

 営業と開発だ。開発の方では,中国市場向けのローカライズが中心だが,一部R&D的な役割も果たしている。

最近,日本メーカーは中国市場から撤退したりと,消極的になっているところがあるが...

 たしかに一時期と比べると,日本メーカーの中国市場に対する姿勢は消極的に見える。中国に工場を作って現地生産をしたり,中国市場に向けて製品を販売したりして利益を上げるのが難しいからだろう。

 ACCESSの場合はメーカーとは少し異なり,携帯ブラウザを中核にしたNetFrontを機器メーカーや通信事業者にOEM供給することが生業なので,中国市場でもうまく行っている。China Unicom,Huawei Tech9onologies,ZTEなど,多数の中国企業と協業できている。


写真2 参考出品されたACCESS Linux Platform
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今回のACCESSブースの目玉は?

 日本のユーザーにも関係しそうな目玉は二つある。DLNA 1.5対応の試作PDA(関連記事:アクセスがDLNA 1.5対応の試作PDAをデモ展示)と,通信モジュールから携帯ブラウザまでのすべてをLinuxに対応させ,LinuxOSを携帯向けにカスタマイズしたソフトウエアACCESS Linux Platform(写真2)だ。

 DLNA 1.5は今年の3月に規格化されたばかりで,ACCESSからは来年の2月ごろにSDKが提供できるようになるだろう。これにより,携帯電話機やPDAのような非力な機器でも,高画質の動画などが表示できるようになる。コンテンツ・サーバーが端末の能力に合ったデータを配信したり,専用機器が端末に合ったデータに加工した上で端末にデータを送り込むことができるようになるからだ。

 また,DLNAというと家庭内のネットワークをイメージしがちだが,ホームサーバーにため込んだコンテンツを,外出先の携帯電話から参照するような,ロケーションフリーのサービスも可能になるだろう。ホーム・サーバーのコンテンツ・データを携帯向けに加工して配信するといった付加サービスを,通信事業者が提供する新しいビジネスも生まれるかもしれない。

Linuxに対応した訳は?

 NetFrontの品揃えの一つとしてである。NetFrontはすでにSymbianOS,PalmOS,Windows Mobileなどに対応しているが,OSも含めたすべてを提供してほしいというメーカーや通信事業者の要望に沿って開発した。特に中国企業などがOSも含めた提供に興味を示している。