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写真1●TD-SCDMA産業連盟のブース
写真1●TD-SCDMA産業連盟のブース
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写真2●中国ハイセンス製のTD-SCDMA端末
写真2●中国ハイセンス製のTD-SCDMA端末
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写真3●TD-SCDMAの基地局設備
写真3●TD-SCDMAの基地局設備
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 香港で開催中の「ITU TELECOM WORLD 2006」会場では,“中国産”の第3世代携帯電話(3G)技術「TD-SCDMA」を推進する「TD-SCDMA産業連盟」がブースを構え,同技術をアピールしている(写真1)。TD-SCDMAはW-CDMAやCDMA2000の競合となる技術で,大唐電信などの中国企業が中心となって開発したもの。ただし,これまで商用利用の実績はない。

 ブースの中で目を引いたのはTD-SCDMAのチップを開発する中国SPREADTRUM社の展示。同社のチップを採用したレノボやハイセンス(海信)といった中国メーカー製のTD-SCDMA端末を何台も並べていた。SPREADTRUMの説明員によると,これらの多くはTD-SCDMAとGSM/GPRSとのデュアル端末である。実際,ハイセンス製の端末はSPREADTRUMのチップ「SC8800」を採用し,TD-SCDMAとGSM/GPRSへの対応,MP3/MP4ファイルの再生,ビデオ電話機能などを備える(写真2)。SC8800は1チップでこれらの機能を実現するという。

 他にも,TD-SCDMA産業連盟のブースには,端末を設計するT3G Technology(天碁科技)や基地局側設備を開発するAceway Telecom Technology(北京漢銘信通科技,写真3)などが出展。チップや基地局,端末を展示していた。

 中国では2003年ごろから毎年のように「今年3Gサービスがスタートする」と言われてきたが,いまだに始まっていない。5日付けの中国紙チャイナ・デイリーによると,王旭東・中国情報産業部長(大臣)はITU TELEOCMの会場で「具体的な時期は明かせないが,近いうちに(3Gの免許を通信事業者へ)発行するだろう」とコメントしたという。ただし3Gの免許発行後,TD-SCDMAがどのような形で商用化されるかは不明だ。