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 英Analysysは現地時間12月6日,発展途上国市場における無線通信技術「WiMAX」の可能性についての調査結果を発表した。同市場では,携帯電話による音声通話サービスが成長しており,WiMAXサービスの可能性は限定されるという。

 同社によれば,発展途上国市場には競合する固定インフラが無いため,WiMAXサービスが普及すると考えられてきた。しかし,これらの市場ではパソコン普及率と所得が低く,携帯電話サービスが成長しているため,同技術の普及は限定されるという。さらに,携帯端末の価格の低下により,多くの人はWiMAXサービスよりも携帯電話の音声サービスに興味を持つようになるという。

 発展途上国市場では,携帯電話の普及率が急速に高まっており,所得に占める支出の割合も高いという。パキスタンでは,携帯端末とサービスの価格が低下したため,2005年7月には9%だった携帯電話の普及率が,2006年7月には24%まで上昇している。

 携帯電話は,モバイル通信事業者にとって音声以外のサービスを提供するプラットフォームとなる。そのため,携帯電話サービスの普及は,WiMAXの必要性をさらに抑制する要因になると同社は指摘している。

 そのほかの,主な調査結果は次の通り。

・発展途上国市場では,個人所得の低さが成長を抑制する最も大きな要因となっている。例えば,米国の1人あたりの国内総生産(GDP)は,ポーランド,アルジェリア,中国,インド,パキスタンの7~25倍に相当する

・発展途上国市場では,パソコンの普及率が低いため,インターネット接続に対する需要が低い。米国ではパソコン普及率が75%を超えている。これに対し,ブルガリアは6%,パナマが5%,インドとケニアは2%未満となっている。そのため,WiMAXサービスよりも携帯電話による音声サービスが普及する可能性が高い

・WiMAXサービスのプロバイダは,サービスを促進するために価格を低レベルに設定し,ユーザー宅内装置(CPE)のコストを負担する必要がある

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