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写真 日立製作所の竹村哲夫情報・通信グループCOO(最高執行責任者)
写真 日立製作所の竹村哲夫情報・通信グループCOO(最高執行責任者)
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 「Hitachi Innovates the Digital World」というコンセプトを掲げ中国・香港で開かれた「ITU TELECOM WORLD 2006」に出展した日立製作所。同社の竹村哲夫情報・通信グループCOO(最高執行責任者)に,展示の狙いなどを聞いた。

--今回のTELECOMの印象は。

 通信の世界で進行中のいくつかの変化を象徴しているように思った。変化の一つは,中国や韓国の存在感の高まり。ジュネーブから香港に移して開かれたのは,中国を中心としたアジア市場の大きさへの期待を示しているし,各社の展示からベンダーとして力を付けてきていることも分かる。

 もう一つは,通信とコンピュータの融合だ。これまでのTELECOMは,その名の通り通信の展示会だった。しかしここ数年の間に通信とコンピュータ技術は不可分になり,従来の通信ではくくれない展示が出てきた。

--日立グループの展示のテーマは。

 従来のTELECOMのような,通信機器を並べる展示では来場客に見向きもされなくなっている。通信・コンピュータ技術を活用すると,エンドユーザーやビジネスにどんな影響を与えられるのかという具合に,将来像が見える展示を心がけた。

 日々の来場客の反応からは,このコンセプトを受け入れてもらえたと思う。例えば無線ICタグ,指静脈認証などの展示は,金融や物流など,従来のTELECOMには見られない異業種の方々に興味を持っていただけた。通信技術によって自分たちのビジネスに何が起こるかを見せられたと思う。

--NGN(次世代ネットワーク)時代を控え,今後はどのような事業分野に力を入れていくのか。

 事業分野は大きく,通信機器などのプロダクト型のものと,システム・ソリューション型のものに分かれる。

 まずプロダクト型では,光アクセスと第3世代携帯電話(3G)に力を入れる。光アクセスは,通信事業者向けのG-PON(gigabit passive optical network),GE-PON(gigabit Ethernet-passive optical network)機器が該当する。

 3Gは当社はCDMA2000に特化していることもあり,高速通信技術の1x EV-DOに力を入れることになる。CDMA2000関連では技術面で世界1位,2位を争えると自負している。

 一方のソリューション型の事業では,ストリーム配信や課金,コンテンツ配信などに利用する汎用サーバーやストレージ,専用のミドルウエアに積極的に取り組むつもりだ。