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 Web調査会社の米Net Applicationsによると,米Microsoftと米Mozillaが2006年11月にWebブラウザ新バージョンの市場シェアをそれぞれ大きく拡大したという。Net Applicationsは,「Internet Explorer(IE)7」が市場シェアを前月比3倍に増やし,「Firefox 2.0」はさらに大きな前月比5倍増を記録したとしている。

 もちろん市場規模とシェアが小さい製品は簡単に大きな成長を示すことがあるため,このシェア拡大という調査結果は誤解を招きかねない。Net Applicationsの調査だと,例えば11月時点の全Webブラウザに対するシェアはIE 7が8.4%,Firefox 2.0が3.61%に過ぎない。10月にFirefox 2.0を使っていたユーザーは0.69%しかいなかった。その結果,Firefox 2.0は,大きな伸びを記録できた。

 もっと大きな流れをみると,IEがFirefoxに少しずつシェアを奪われ続けている傾向は変わっていない。11月において,IEの全バージョンを合わせたシェアは80.56%で,前月の81.28%より少なくなった。それに対しFirefoxのシェアは13.5%で,前月の12.96%から拡大した。「Opera」や米Apple Computerの「Safari」といったそのほかのWebブラウザは前月からほとんど変わらず,無視できるほどの市場シェアしかない。

 12月にIEの市場シェアが80%を切ると,この6年間で初めての出来事となる。しかしMicrosoftがIE 7で機能とセキュリティを大幅に強化したことから,状況を好転させる可能性が十分にあるという見方も存在する。Microsoftが緊急アップデートとして自動アップデート機能「Automatic Updates(AU)」経由でIE 7を数億人のユーザーに配布しているという事実は,IE全体の市場シェアの変動に大きな変化は与えないだろう。