米Symantecは,海賊版ソフトウエアを組織的に販売したとして,企業と個人を米カリフォルニア州中部地区連邦地方裁判所に提訴した。同社が米国時間12月13日に明らかにしたもので,被告としてANYI,SILI,G.T. Micro,ASP Solutionsを含む8社と7人の個人の名前を挙げている。
Symantecは,被告側が同社の商標と著作権を侵害し,不正な競争と偽の広告活動を展開したと主張している。訴状では,陪審による裁判を求めるとともに,ANYIとSILIが海賊版ソフトウエアの販売で得た推定利益の1500万ドルを上回る損害賠償を請求している。また,名前が挙がらなかったサプライヤの情報,被告側が保有する海賊版ソフトウエアの押収,ANYIとSILIに対するビジネスの終局差し止め命令を請求している。
Symantecによれば,今回の訴訟は,同社が2004年2月に開始した調査が起点になった。調査により,ANYIとSILIが米国とカナダを中心として海賊版ソフトウエアを組織的に販売していたことが明らかになったという。捜査機関の協力を得て差し押さえた海賊版ソフトウエアは10万枚を上回っている。これには,「Norton AntiVirus」「Norton SystemWorks」「pcAnywhere」「Norton Internet Security」「Backup Exec」などが含まれていたという。
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