米Gartnerは米国時間12月14日,世界中の大手企業約1500社の2007年IT予算に関する調査結果を発表した。それによると,2007年のIT予算は前年比2.8%増にとどまる見通し。同社は2006年上半期に,2007年のIT予算を同6%増と予測していたが,これを下方修正する。
2007年のIT関連支出の見通しは業界によって大きく異なる。最も拡大幅が大きい業界は「メディア」で,前年比6.9%増加(2006年は4%増加)。最も縮小幅が大きい業界は「消費者製品」で,同5.6%減少(2006年は8%増加)とみる。
調査は,20以上の業界にわたる売上高10億ドル以上の企業約1500社を対象に実施した。
■2007年における企業IT予算の成長率 業界 2006年との比較 ----------------------------------------------------- 消費者製品 -5.6% 食品/飲料加工 -0.4% 保険 0.6% 政府 1.3% 公共事業 1.5% 電子機器 2.1% 金属/天然資源 2.2% 専門業種 2.5% 教育 2.7% 電気通信 2.8% 製造 2.8% エネルギー 3.0% 銀行/金融サービス 3.2% 情報技術 3.6% 輸送 3.6% 建設/エンジニアリング 3.8% 小売 5.0% ホテル/旅行 5.1% 化学薬品 5.4% 医療 5.6% 薬品/医療器具 6.4% メディア 6.9% --------------------------------------- 全業界の平均 2.8% ======================================= 出典:Gartner Benchmarking(2006年12月)
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