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 米ABI Researchはシンガポールで現地時間12月21日に,中国モバイル・ビデオ市場に関する調査結果を発表した。それによると中国本土では,北京オリンピックに対する関心からモバイル・ビデオのユーザーが大幅に増加し,2008年には3200万人に達するという。そのうち73%はユニキャスト方式のストリーミング・テクノロジを利用し,27%はブロードキャスト方式を利用すると予測する。

 中国のState Administration of Radio, Film, and Television(SARFT)は2006年,2種類の携帯機器関連規格「DAB」と「T-DMB」を発表した。DABは,中国におけるモバイル・マルチメディア・ブロードキャスト規格策定の第1フェーズとなり,これを経て,T-DMBへの拡張を推進する。T-DMBは,韓国SK Telecomのモバイル・ビデオ・フォーマットをベースにしている。

 両規格の採用は任意のため,市場でどの程度普及するかという疑問はあるが,ABIのリサーチ・ディレクタJake Saunders氏は,次のように述べている。「中国政府は北京オリンピックで採用される規格を優先したい考えで,DABはそのリストに挙がっている。現状はコンテンツは十分ではないが,それも今後2年のうちに解消されるだろう」

 また,香港では移動体通信事業者がモバイル・ビデオ・ストリーミングに積極的で,海外事業者が多数参入している背景もあり,コンテンツの種類は豊富であるという。ABIは,2008年には香港だけでモバイル・ビデオ・ユーザーが約71万5000人に達し,その99%がストリーミングを利用すると予測する。台湾でも2008年にはモバイル・ビデオの利用者が150万人を超え,97%がストリーミングを利用する見込みであるという。

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