馬場史郎のITプロに贈る“今日の一言”
目次
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技術を超えたSEになれ
前々回,筆者は「SEマネジャの中には『SEは技術屋だ。俺たちは技術の仕事だけすればよい』と考えているように見える人が少なくないが,それではダメだ」と述べた。きっとSEマネジャの中には筆者の意見に賛同する人や異論がある人などいろんなSEマネジャがいるはずだ。そこで今回は「IT企業の中でのSEのあり方…
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SEマネジャのやるべきことの原点はこの二つ
筆者は「SEマネジャは,ほかのことは手を抜いてでもやるべきことは二つある」と思っている。その二つは,SEマネジャがやるべきことの原点である。一つ目は「部下がやっているプロジェクトをレビューする」こと,二つ目は「SEマネジャ自身が顧客に信頼されるようになる」ことである。
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SEマネジャはこのままでよいのか?
自分のSE時代には「SEばかりが苦労する」などと上司に不満を持っていたのに,SEマネジャになるとそんなことはころっと忘れて,そのときの上司と同じことをやっていた人がいる。そんなSEマネジャがいる限り,SEや営業のSEマネジャに対する不満は永久に消えない。SEマネジャはこの不満の問題をこのまま放って…
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SEマネジャは放電しっ放しでよいか
SEマネジャのライフは,およそ三つの段階に分けられる。第1段階は,SEマネジャが生き生きと張り切って仕事をしている段階だ。SEマネジャに昇進すると,誰しも「頑張るぞ」と燃えて仕事をする。深夜も忘れて,プロジェクトをレビューし,部下を指導する。毎日生き生きと頑張る。
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SEマネジャは自分の考えを部下に公にせよ
SEマネジャは自分の考えを部下に公にした方がよい。特に,今年度の自分の課(グループ)の目標は何かどんな方針でやるか,どんな点に力を入れるのか,そしてSEに日ごろ特に心がけてほしい点などを全SEに示すことが重要である。
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情報は部下のSEが持ってこそ価値がある
SEが仕事をするときには様々な情報が必要である。それらの情報を上司のSEマネジャだけが持っていても何の価値もない。第一線で働く部下のSEが持って初めて価値がある。IT製品やアプリケーションの各種事例やトラブル情報,システム開発や提案にかかわる顧客の情報,システム化に対する顧客の部長や課長の考え方な…
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自分の時間は部下の時間
SEマネジャの中には,報告資料や会議の資料を作ったり何か分析したりしているときに,部下から「ちょっと相談があるのですが…」と声をかけられても「今,ちょっと忙しいから後で…」と言って部下の話を聞かない人がいる。システム・ダウンなど緊急時ならともかく,それが恒常的だと部下が困る。
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若いSEには段取りを教え,手取り足取り指導せよ
SEマネジャが入社2~3年生までの若手SEに何かやらせる時は,段取りを教え,手取り足取りして正しいやり方を教えることが重要だ。単に「あれをやっておけ,これをやっておけ」などと言うたぐいの,指示だけするのは厳禁である。
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SEマネジャは訪問してお客様を知れ
SEマネジャにとって部下のSEが担当している“お客様を知る”ことは極めて重要である。それも部下のSEがかかわっている全顧客である。
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SEは毎年履歴書を作ろう
平成18年の2月から書き始め,今年2回目の新年を迎えた。その間「日本のSEは現在いろいろな問題を抱えているが,それは三十数年前とほとんど変わっていない。もっとSEがイキイキ働き,日本の情報化を引っ張るようにならないとダメだ。そうでないと日本の企業の情報化はうまくいかないし,ひいては日本の国際競争力…
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「自発的に行動するSE作り」のポイント
「部下に任せる・部下に使われるSEマネジャ」と「任せられるSE」について,これまで3回にわたって述べてきた。このテーマについては,読者の方から多くのコメントをいただいた。
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「部下に任せるマネジャ」と「任せられるSE」
前回と前々回,SEマネジャの方々にぜひ考えてほしいと思い「仕事は部下に任せよ」,「部下に使われるマネジャになれ」と筆者の考えを述べてきた。だが「話は分かるが納得いかない。疑問だ」という方もおられると思う。そこで今回は読者コメントに答えながら,筆者の考えをより詳しく述べてみたい。
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部下に使われるマネジャになれ
筆者は現役時代,SEマネジャには「SEマネジャは部下を使うのではなく,部下に使われるんだと考えろよ」とよく言っていた。なぜなら,それがSEマネジャの職務である「ビジネス目標の達成と部下の育成」を大きく左右するからだ。
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SEマネジャは部下に仕事を任せリスクをとれ
「部下に仕事を任せる」,これはSEマネジャにとって極めて重要なことである。およそマネジャというものは,SEマネジャに限らず部下とのスタンスのとり方で大きく2つのタイプに分かれる。
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SEマネジャ教育が企業を成長させる
前回のブログで「SEマネジャはボックスである。嫌いなことでもはやるべきことはやらなければならないし,自分が好きなことでもボックスとしてやってはならないことはやってはならないのである」という主旨のことを書いた。これに対し読者の方からコメントをいただいた。
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マネジャはボックスである
「SEマネジャはボックスである」---この言葉は筆者の造語ではあるが,筆者がSEマネジャ時代に教訓としていた言葉の一つである。今回はこれについて述べる。
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営業を育てるのもSEマネジャの仕事だ!
「SEと営業が,お互いの関係をどう考えて,いかにうまく協業するか!」---この問題は,IT業界の昔からの課題である。だが,この問題はいまだになかなか解決しない。
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営業とSEは一つのチームである
今も昔も営業とSEの関係は難しい。“第一線のSEと営業が両者の関係をいかに考えていかに上手く協業するか!”についてこれまで数回,SEとしての考え方を筆者の経験を基に述べてきた。だが,営業とSEの1+1>2のオペレーションを全うするには,当時我々SEも反省し改めるべき点が多々あった。
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頑張れ 新人SE!
今年もIT業界に,SEを目指す多くの新入社員が入ってきた。きっと新人SEの方々は「さあ,頑張ってSEになるぞ!」と希望に燃え心も弾んでいると思う。そんな人生のスタート台に立った若者たちへ,SEの世界で長年生きてきた先輩として「これだけは言っておきたい」ことをメッセージとして贈りたい。
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SEは営業の補完ではない
今も昔も営業とSEの関係は難しい。筆者は考えた。「営業が理不尽な要求や納得できない要求をした時,上手く断る術はないか?営業がなるほど俺達も改めた方が良いかも?と思う様な殺し文句はないか?」