馬場史郎のITプロに贈る“今日の一言”
目次
-
SEの戦力は「量×質×組織力」3つの積
今回は筆者がSEマネジャになりたてのころに,部下のSEに関して何を考え何を行ったか,それについて述べたい。当時,筆者には部下のSEが十数人いた。ほとんどが20代半ばで30代は3,4人。頭数だけはまわりの課並みだったが,どう見ても戦力不足だ。
-
どんなSEになるかはジョブアサイン次第,重いマネジャの責任
これまで数回にわたり「ぶらっと訪問せよ」について書いてきた。筆者が「ぶらっと訪問」を主張する背景には,筆者自身がSEマネジャ時代に狙った「ビジネスが伸び,人が育つSE集団作り」がある。一言で言うと「チームワークに富み,自発的に行動する少数精鋭の技術集団」である。
-
SEマネジャは自分のSE時代の気持ちを忘れるな
前回と前々回,SEマネジャの「ぶらっと訪問」について言及した。読まれたSEマネジャの中には「現在の自分はこれでよいのか」と改めて自分のあり方を考えた方や,「そんなことは理想論だ」と頭にきた方もおられると思う。
-
SEマネジャ独りぶら訪問の“心”とは
前回,「SEマネジャは一人でぶらっと顧客を訪問せよ」という話を書いた。今回は,筆者がなぜそれを主張しているのか,その“心”について述べてみたい。
-
SEマネジャは一人でぶらっと顧客を訪問せよ
上司は部下を指導・管理するのが仕事だ。しかし,上司が部下が担当している顧客の名前程度しか知らない,お客様は上司の名前を知らない,なのに上司と称する人が部下の指導や管理や人事評価などを行う。こんなどう考えてもおかしいことが,IT業界ではまかり通っている。
-
SEは自ら変革を起こそう
第一線のSEは,日常システム開発や保守や提案活動などで忙しい。トラブル時や稼働開始前などは真夜中まで頑張ることも少なくない。仕事のピークが過ぎても新技術の勉強に追われる。
-
SEは組織や人を動かす力を持て
前回「SEのアプリケーション力」について書いたが,早速ユーザーの方々からたくさんのコメントをいただいた。心から御礼を申し上げるとともに深く感謝したい。IT企業の方々は,そのコメントを真摯に受け取って今後の参考にして頂ければ幸いである。
-
赤字プロジェクトを出さない鍵はアプリケーションのノウハウ
私がユーザー企業に在籍していた時代、こんなことがあった。営業の基幹システムの開発をある大手IT企業に発注した。新システムの要件を決め、設計を行い、製造、そしてテスト段階も終盤になった。そこで、新システムの支店での営業処理を営業部門のプロジェクト・メンバーに見てもらうことになった。
-
お客様との間に“壁”を作るな
できるSEはお客様との間に“壁”を作らない。”壁“とはSEがプロジェクトを行う際に「これは自分達の仕事。それはお客様の仕事」と線を引き受注した自分達の仕事の範囲しか考えないことである。
-
耐震強度偽装事件は“他人事”か
昨年末から姉歯事件とか称する事件でマスコミは賑やかである。1級建築士が構造計算を偽装した事件だが,「技術屋の倫理観はどこにいったのだ。ふざけている!」とか「下請けだから偽装せざるを得なかったのか?」という声が新聞やテレビなどで報じられている。私はそのたびに,「下請け構造だけでなく技術屋のモラルも,…
-
(続)「SEを極める」
ITproの編集者の方から「ITpro Watcherに登場してほしい」との要請をいただいた。「日経コンピュータで約8年間日本のSEのあり方ついて連載され,今も馬場さんのファンは多い。そんな方々のために書いて欲しい」とのことだった。