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 はじめまして。名前は明かせませんが(スミイマセン),某大手国内メーカーの派遣社員でSEをやっています。システム・トラブルに見舞われたお客さんに呼び付けられてば飛んでいく---。そんな日々を送っています。この火消し日記では,どんなトラブルがあったのか,皆さんにご報告します。初回は,私がまだ前の会社にいたころの昔のお話を紹介しましょう。

 突然,顧客から呼び出しがかかりました。

 「突然動かなくなったんだ。どうしてくれるんだ」と問い詰められます。調べてみると,電源が落ちた形跡がありました。

 「シャットダウンしたみたいですが,どうしてシャットダウンしたのですか?」と問うと,顧客がモジモジし始めました。あからさまに様子が変です。

 「正しい手順でシャットダウンしたのに,なんで動かなくなるんだ」と逆切れされてしまいました。

 仕方がないのでログを見せながら,電源が突然落ちたことを示すと,ようやく正直に話を始めてくれました。「いやぁ,赤いボタンがあったので,つい...」。

 赤いボタンには,人の心をくすぐる魅力があるようです。

 システムの復旧には3日かかりました。六本木のとある場所でシステムを2日ががりで作り直し,重たいテープに書き込んでハンドキャリーで運び,顧客の汎用機に書き戻しました。

 それ以来,電源スイッチには名刺ケースのプラスチック・カバーをかけておくことにしました。