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タイのNECTECでT-Engineで開発中のRFIDリーダー
タイのNECTECでT-Engineで開発中のRFIDリーダー
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中国語のT-Kernel解説書と,中国製のμT-Engineボード
中国語のT-Kernel解説書と,中国製のμT-Engineボード
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韓国語のT-Kernel解説記事
韓国語のT-Kernel解説記事
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ベトナム語のT-Engine教科書
ベトナム語のT-Engine教科書
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ベトナム料理的なベトナム料理
ベトナム料理的なベトナム料理
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中国料理的なベトナム料理
中国料理的なベトナム料理
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ホーチミン市のレストランのワインの品揃え
ホーチミン市のレストランのワインの品揃え
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 私の主催する「T-Engineフォーラム」の会員が,ついに全世界で500組織を超えました。いままでも「500社と言っていただろう」といわれると痛いのですが,取材で細かい数字をしゃべって実際に記事に出たときにその数字が違っていると面倒とか---まぁ,いろいろあって「約500社」と言っていたわけで,実数で500社を超えたのはやはり感慨があります(事務局からの報告ベースでお話しているので,T-Engineフォーラムのホームページの会員リストはまだ更新されていないかも)。

 500社ともなると当然,このフォーラムの会員は,一時話題になったマイクロソフトをはじめとして世界に広がっています。今や世界で最大の組み込みシステムとユビキタス・コンピューティングのフォーラムと言っていいでしょう。拠点は中国,韓国,台湾,シンガポール,タイ,ベトナム,オーストラリアなどにもあり,現在,環太平洋・アジア地区を中心に活発に活動しています。しかも,私たちが日本で仕切るというのでなく,それぞれの国で自律的な活動が行われ,いい感じになってきています。

 この環太平洋・アジア地区を中心に活動が盛り上がっているのは,一つにはユビキタス・コンピューティングとローカリティというものが深く関係しているからだと私は思っています。インターネットが世界を覆っているとはいっても,人や物の行き来の規模はやはり地理的な近さが重要。

 そういうことで,最近環太平洋・アジア地区の国に行くことが多いのですが,近くに位置するとはいえ,文化の違いや人々の考え方の違いがあり,面白いと感じることが多々あります。

 20世紀後半は環太平洋・アジア地区の皆が,欧米ばかりを見て互いをあまり見ないという時代でした。中国,韓国,台湾,シンガポール,タイ,ベトナム,オーストラリアのどこへ行っても,ズボンとシャツと背広。首都のビジネス中心街に行って見回してもどこの国にいるのかわからなくなるほど。

 実際にその国の人々と付き合ってみると,やはり国ごとにルーツを感じさせる違いがある。ただ,それでも似ているところもある。それは単に皆が西洋文化を真似たからというのでなく,もっと基本の部分に流れている何かを感じる。逆に,似ているようで違うところは,ちょっとの違いでもその存在感が大きいとか…。

 で,つい最近,環太平洋・アジア地区に出かけて,話すとなると当然仕事の会話は英語が標準。でも浸透力は現地の言葉。ということで,それぞれの国の自律的な活動としてまず行われるのが資料の現地化なわけです。単なる翻訳本だけではなく,それぞれの国の一般的な情報リテラシーのレベルに合わせたT-Engineの教科書が現地で書かれるようになってきました。中国語や韓国語の「T-Kernel」の解説やベトナム語の教科書まで出版されていて感激しました。

 ところで,中国や台湾は漢字を使っています。韓国でも漢字をまったく使っていないわけではない。でも少しずつちがう。それらの国のT-Engine・ユビキタス関連本をみていると,とても面白い。

 あと,いろいろな国の料理の違いが面白い。仕事のときには,似たようなオフィスで,似たような下手さの英語で話していたのが,招待された夕食の席につくと,それぞれ違う国に来たんだなぁ,とわかる。ベトナムに行くと,大量のハーブを使った“いかにもベトナム”的な代表料理から,中国料理と非常によく似た料理もある。それでも,「似てるけどやはり違いもある」という微妙な関係。そして,かすかに感じるフランス料理のテイスト。はっきりわかるワインリストの充実——といったところでしょうか。

 一方,中国料理と一口に言っても,日本にもアメリカにも,さらにはベトナムにも中国料理の店はあるわけで,これがまた国ごとに微妙に違う。ベトナム料理で中国っぽい品と,ベトナムの中華料理の店の料理の違いは——さて,なんでしょう。

 このブログでは,日々の私の活動を通して,「同じことと違うこと」について見たり聞いたりしたこと——さらにはそこから「標準化と多様性」や「グローバリズムとローカリティ」について考えたことを披露できたら,と考えています。