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重中佑介さん(右)と筆者(左)
重中佑介さん(右)と筆者(左)
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 全部で12人の元気な人たちを取材する「SEを元気にする12の言霊」で、ぜひ取り上げたかったのが、入社1年目の新人エンジニアと、IT業界の最長老と呼べるようなベテランエンジニアだ。新人エンジニアの話を聞けば、読者に自分が若かりし日の情熱を思い出させてあげられる。ベテランエンジニアの話を聞けば、読者に自分の終着点をじっくりと考えていただける。どちらも、とても大事なことだ。今回は、エンジニアとして出発点に立つ新人エンジニアのインタビューをお届けしよう。

 私は、新人研修の講師として、いくつかのIT企業を訪問している。その中で、すでに5年ほどのお付き合いがある株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(略称:富士通SSL)の教育部門のHさんに、インタビューを受けてくれる新人さんを紹介してほしいとお願いした。Hさんから「それなら、ご要望にピッタリの新人がいます」とのことで、重中佑介さん(第一事業本部 ソリューション事業部 情報統合ソリューション部)を紹介していただいた。重中さんは、半年前に私の研修を受けてくれたばかりのピカピカの新人さんだ。取材のテーマとした言葉が、とってもいい。「先輩を尊敬しています!」だ。それでは、重中さんどうぞ。

矢沢:IT業界を選んだのはなぜですか?
重中:はじめは自動車会社の営業マンになるつもりでした。でも、もっと自分の世界を広げたいと思って、当社の面接を受けたのです。SEは、物作りと営業の両方ができる仕事であることを知り、入社を決意しました。
矢沢:実際にIT業界に入って、どう感じましたか?
重中:新人のほとんどは理系の出身者で、文系は私を含めて2人だけ。かなり焦りました。新人研修の期間中は、皆に追いつこうと必死で勉強しました。
矢沢:経験ゼロからの勉強は、つらくなかったですか?
重中:逆に、すべてが新鮮でした。やればやるほど興味がわいてきました。
矢沢:見事に、基本情報技術者試験に合格されたそうですね。新人研修が終わり、現場に配属されてから感じたことは何ですか?
重中:お客様から信頼されている先輩をスゴイと思いました。先輩は、輝いています。心の底から尊敬しています。仕様変更の仕事があったとき、先輩は私に、設計からテストまでを任せてくれました。何もわからなかったのに、先輩の指導に従って進めたら、無事に完成できたのです。システムが稼動したときは、本当に嬉しかったです。先輩は「おめでとう」と言ってくれました。
矢沢:先輩の凄さって何でしょう?
重中:先輩の仕事を見ていると、表面的なことではなく、何が根本的な問題なのかをよく考えていると思います。洞察力がスゴイです。でも、一番スゴイと思うのは、お客様とのコミュニケーション力です。先輩は、よく「人間EAI(Enterprise Application Integration、企業内にある複数のシステムを連携させ、データやプロセスの効率的な統合を図ること)になれ!」と言っています。素直に受け入れられる言葉です。先輩は、言うだけでなく、実際に仕事でも結果を出しているからです。
矢沢:重中さんは、新人研修が終わった現在でも、技術の勉強を続けていますか?
重中:はい。Oracleマスターを受験する予定なので、少なくとも1日1時間は勉強しています。勉強が仕事につながるので楽しいです。先輩のように、お客様の悩みを解決できるSEになりたいです。
矢沢:そんなガンバリ屋の重中さんには、何か悩みがありますか?
重中:いいえ。悩む暇がないほど、毎日が楽しいです!

 何とも若々しくて、素晴らしい言葉だ! この記事をお読みの皆さんにも、きっと可愛い後輩がいることだろう。後輩から信頼され尊敬される、輝く先輩になろう。そのためには、自分が新人だったころを思い出して、悩む暇がないほど日々の仕事を楽しむ心を持ち続けるべきだ。IT業界の最長老のベテランエンジニアを取材したときの話は、また別の機会にお届けしよう(これまた実に素晴らしい言葉を頂戴できたと予告しておく)。