田中克己の針路IT
目次
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ITユーティリティ時代到来の意味
「サーバー統合の先にあるのは、ITユーティリティ・コンピューティングの世界だ」。調査会社ガートナージャパンでバイスプレジデントを務める亦賀忠明氏は、日米ITベンダーの最近のサーバー戦略からITユーティリティ時代の到来を予想する。「米国市場でアウトソーシングより、大きなインパクトを与える」(同)と見…
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ユーザーよ、要求仕様作成を取り戻せ
「頻発するシステム障害の根っこは、ユーザーが要求仕様作成(RFP)で主体性を失ったことにある」。ITコンサルタントの手島歩三氏(ビジネス情報システム・アーキテクト代表取締役)は、こう指摘する。
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やっぱり富士通に中期経営計画は必要、06年度経営方針から見える明日の姿
2006年6月9日、富士通の黒川博昭社長は都内のホテルで、2006年度の経営方針を発表した。ポイントは、いかに成長軌道に乗せるかだ。
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NECのコンピュータ事業をどう再生するのか、丸山常務の意気込み
「今後3年間、(コンピュータ)事業の売り上げを毎年2ケタ成長させ、営業利益率を2ケタ台にする」。NECがこの4月に新設したITプラットフォームビジネスユニットの責任者になった丸山好一執行役員常務は高いハードルをクリアする意気込みを語った。
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「ゲーム専門店をIT支援し、活性化させる」、クインランド子会社の戦略
「エリア(商圏内)攻略支援システムで、ゲーム専門店の売り上げ増を図る」。ITサービス会社のクインランドは傘下のゲーム専門店を展開するNESTAGE(ネステージ、ジャスダックに公開)を支援する仕組みを作り上げたという。
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NEC不振の原因は「実行力」不足にあり
「重いリックを背負って山を登る黒川さんは大変だろう」。重量挙げの選手だったNECの金杉明信前社長(現副会長)はかつて、こんな比喩でライバルの経営状態を語ったことがある。だが、富士通が黒川博昭社長の指揮の下、着実に山を登っているのに対して、NECは重さの増したバーベルを持ち上げることができなかった。
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「エンジニアリング機能を兼ね備えたコンサルを目指す」、日立情報・通信グループCOOの山口氏
前回に引き続き日立製作所のITコンサルティング事業を取り上げる。今回はそれを推進してきた山口光雄・情報・通信グループCOOに聞いたコンサルティング事業戦略を一問一答形式でまとめた。
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日立がコンサルティング事業に取り組む理由
「コンサルティング・ファームとエンジニアリング・ファームを兼ね備えた機能に仕立て、グローバルで展開する」。日立製作所の山口光雄・情報・通信グループCOOはITコンサルティング事業に本格的に乗り出す意気込みを語る。
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日米ITベンダーのくびきの構図
「日米ITベンダーはくびきの関係にある」。あるITコンサルタントはこう関係を比喩する。「こんなことをしたら製品供給が滞ってしまう」「輸出に乗り出せば、経済摩擦に発展しかねない」などと懸念し、欧米のITベンダーや半導体メーカーとの関係が壊れることを恐れる。
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ITパーソンは情報参謀たれ
「ITパーソンは情報参謀たれ」。経営コンサルタントの松平和也氏(プライド取締役)はこう主張し,ITパーソンの代表でもあるCIO(情報統括責任者)の新たな役割を説く。開発や運用などを主体業務とするIT部門ではなく,競合会社のIT活用の現状などを分析して,社長に直接報告するのがCIOだという。
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オンデマンド型プラッフォーム戦略を推進するセールスフォース・ドットコム
「日本市場でもASPへの関心が一段と高まってきた」。CRM(顧客関係管理)ソフトのASP事業を展開する米セールスフォース・ドットコム日本法人の宇陀栄次社長は嬉しそうに語る。「ミッションクリティカルなシステムを手組みで作ることのリスクが大きくなり、時間と金、人がかかるシステム開発はだんだん難しくなっ…
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「サービスのソフト化」を推し進める米IBMの凄さ
「サービスのソフト化」。日本IBMでソフトウェア事業を担当する三浦浩常務執行役員が06年3月9日、ソフト事業の新たな戦略を発表した。オープンソース・ソフトが台頭する中で、IBMが引き続きミドルウエア製品からライセンスや保守から高い収益を確保するために欠かせないのが、サービスのソフト化なのだ。狙いは…
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重荷を下ろした日本ユニシス
日本ユニシスが成長の糸口をつかんだ。06年3月15日に米ユニシスが保有する日本ユニシス株(27.8%)のほぼ全株を手放したからだ。
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サービス営業への転換を図る富士ゼロックス
「富士ゼロックスはそんなことまで手掛けているのか」。同社の坂本雅司販売本部エンジニアリングドキュメントサービス(EDS)営業部長は製造業などの顧客に業務プロセスの改革を提案すると、顧客からこう驚かれることが多いと嬉しそうに話す。
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ASP事業で黒字転換目指すペルテ、少額短期保険事業者向けサービスを開始
保険販売代理店向けなど金融関連システムをASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)で提供するペルテ(東京都中央区、石塚安弘社長)が06年10月期にも黒字転換できる見通しだ。ITシステムを使った分だけ支払ってもらうASPベンダーは国内外で業績を順調に伸ばしてきており、ペルテもその1社である。こ…
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e-ワークスネットが障害者就業支援に参入できた理由
「健常者は仕事、家庭において進化するIT技術の利便性を享受しているが、障害者はどうだろうか」。e-ワークスネットの大槻博茂代表取締役は、ITに関する能力を持つ障害者が在宅で就業できる環境を整備すれば、就業機会が確実に増すと考えた。
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内向きなIT投資が招いた“産消逆転”
「ITによる革新を企業より消費者が先に享受する、“産消逆転”が起きている」。野村総合研究所の村上輝康理事長は、消費者や家庭のITの利用環境の高度化に、企業が追いつけないことに警笛を鳴らす。
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