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SalesLaborの画面
SalesLaborの画面
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QuestionLaborの画面
QuestionLaborの画面
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 先日,私が開発している「SalesLabor(CRM:顧客管理システム)」と「QuestionLabor(FAQ管理システム)」をバージョンアップしました。デモサイトも最新バージョンにアップデートさせていますので,新しくなった「SalesLabor」「QuestionLabor」を試してみてください。これからもユーザーの声に積極的にこたえて,より価値のあるシステムに育てていきたいと考えています。

 さて,題名に「修行」とあるように,私はオープンソースの開発経験はまだまだ浅いプログラマです。この道のエキスパートと呼ばれるまでには,これから積むべき「修行」はたくさんあるのだろうと思っています。今までもいくつかのオープンソースを手掛けてきましたが,これらは私にとってとてもよい経験になりました。今公開しているソフトウエアも,最初は自分でも首をかしげるようなものでしたが,実際に業務で使用している当社の社員をはじめ,多くの方々に叩いていただいたおかげで,だいぶ実用的になってきたように思います。同時に,私のソフトウエアへの見方もいろいろ変わって来ました。

 「SalesLabor」「QuestionLabor」の開発では,ユーザーの意見だけではなく他のソフトウエアの仕様も参考にして改良を続けています。市販のソフトウエアや外国製のオープンソースソフトウエアを実際に使ってみて,現在世間で一般的だと考えられている仕様を知り,その上でよいと思った仕様は取り入れ,使いにくいと感じたところは何が問題かを考えてみたりしています。それでも,「はたしてこんな仕様で本当に大丈夫なのか」「こういうデータベースで将来破綻するようなことはないのか」「操作画面はどのように工夫したら誰にでも使いやすくなるのか」「他の人はどう思うのだろうか」「初めて使う人にも分かるのだろうか」などと悩みながら作っています。

 「SalesLabor」と「QuestionLabor」を公開した日は正直とても緊張しました。せっかく作ったソフトウエアですから多くの方々に使ってもらいたいという気持ちの反面,「使いにくい」「ソースが美しくない」と言われたりしたらどうしようかと気が気ではありませんでした。

 しかし,おかげさまでこれまでに2000以上ダウンロードされ,実際に使っている方もあるようで多くの質問メールをいただきました。公開しているデモサイトに「すごいシステムが登場した!!」「さっそく入れてみよう」などの書込みを見つけた時は,茶化されていただけかもしれませんが,とても嬉しかったことを覚えています。

 自分の作ったソフトウエアを多くの人がダウンロードして使ってくれているというのは,なんだか不思議な気持ちです。プログラミングにもオープンソースにもそれほど縁のなかった人でも,「作りたい」という気持ちさえあればオープンソース・ソフトウエアを開発しウェブに公開することができる,挑戦すれば誰にでもできるんだということを,「SalesLabor」「QuestionLabor」の公開を通じて,知ってもらえると嬉しく思います。

 次回からは,「SalesLabor」「QuestionLabor」がどのような経過を経てここまでやってこれたのか,そして今後どのように改良していきたいのか,などのお話をしていきたいと思っています。おそらくそのなかで,私がどれだけオープンソースと無縁で,かつド素人だっ たのかが皆様にもわかるのではないでしょうか。

 まずはじめに私とオープンソースとの出会いについてお話します。そのきっかけは,実はIRCだったのです。