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 Windowsに関する今年の最大の話題は,もちろんWindows Vistaだ。予定よりも若干遅れてしまったが,年内完成はほぼ間違いないと思う。今回は,Windows Vistaという名前を聞いて思い出したことを書いてみたい。

 マイクロソフトは,昔から普通名詞を製品名に使うことが多かった。Microsoft DOS(Disk Operating System),Microsoft Basic,Microsoft Windowsなどである。Excelは例外だが,これは元々Macintosh用のソフトだということを考慮しないといけない。

 Windowsに,商標らしい名前が付いたのはWindows XPからだ。Windows Vistaは,Windows XPに続く商標らしい名前が付いたコンシューマ向け製品である。ただし,サーバー製品は相変わらず年号を付けた名前を採用しており,コード名Longhorn Serverも「Windows Server 2007」あるいは「Windows Server 2008」になると予想されている。

 英語には「かっこいい文字」というものがある。Xは最もかっこいい文字だ。VやZもかっこいいとか。その他はAもかっこいいと聞く。実は,日本でも似たようなもので,アニメ「マジンガーZ」に登場した女性型ロボットには「アフロダイA(エース)」や「ミネルバX」がいた。仮面ライダーにはV3やXがいるし,ウルトラマンにはA(エース)がいる。医薬品や栄養剤としては「命の母A」や「アルギンZ」,「アリナミンA」や「アリナミンZ」がある。

 UNIXやLinuxでよく使われているウインドウ・システムはXである(Xは「X」という名前のウインドウ・システムなので「X Windows」や「X-Window」は誤り)。Xは,元々スタンフォード大学で開発されたVというOSで動くWというウインドウ・システムを基にしている。Vの上で動くWの次のバージョンということで,アルファベット順にXという文字が採用された。Xは短期間の間にバージョンアップを繰り返し,バージョン11で全面的に書き換えられた。そこで,Xの次の文字「Y」というシステムにしようと思ったのだが,「かっこわるいからやめた」という話を開発者の方から聞いた。

 また,かつて,Digital Equipmentの64ビット・プロセッサは「Alpha AXP」と呼ばれていた。「Alpha」単独では商標が取得できないと言われていたので,適当な文字を追加したと聞いている(そういえば,私の愛用のカメラは「α」だが,北米ではMaxxum,ヨーロッパではDynaxである)。AXPには特に意味はなく「他の商標ではなく,先進性を感じるものにした」ということだ。DEC社内では「Acronym Expert Paid Too much」(略語の専門家に金を払いすぎ)と揶揄されていた。どうも,AXPの名前を付けるのに,コンサルティング会社にかなりの金額を払ったのは本当のようである。

 Windows XPも,「Experience」というのは表向きの理由で,真相は「かっこいい」から名付けられたのではないかと私は予想している。WはWindowsで使っているし,Xも使ったので,次にかっこいい文字は「V」だと思っていたら,案の定Windows Vistaという名前になった。

 ところで,このWindows Vista,実際に使ってみると,名前だけではなくて,本当にかっこいい。個人的にはWindows XPのとき以上に期待している。自宅で使っているPCは購入して5年を超えた。そろそろ買い換え時も過ぎつつあるが,次に買うときはWindows Vistaマシンにしようと思っている。