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 5月17日~19日に東京ビッグサイトで開催された第58回ビジネスショウTOKYOで,XMLコンソーシアムが5月18日午後のセッションを丸ごと受け持ちました。「Web2.0セミナー ~ Web2.0! いかにビジネスに活かすのか」,というセッションです。

 企画段階から参加させていただいたので,“Web2.0 for Enterprise”の動機や背景を含め,われわれの見解と視点が様々な個所に反映されています。例えば,職場でWeb 2.0などもってのほか,という見解に対しては,「自宅と会社は別」では済まないはず,というメッセージや,「ユーザー参加型アーキテクチャ」「データこそが主役」という設計指針が企業の活性化に大いに役立つはず,というメッセージを込めています。後者について言えば,社内でのRSSフィード,ブログやSNSの活用などが,社員から貴重な情報を引き出し,ユーザー中心で多種多様なデータと融合・連携させ,新知識を生み出すきっかけを作ることが期待されます。初回にも書いたように,データ,情報,知識を生かし切ることは,企業情報システムの究極のゴールの一つです。この意味で,やはり"Web2.0 for Enterprise"が企業情報システム革新の大きな流れを作るのは間違いないと思います。

Web 2.0には強固な技術基盤がある


 セッション中の私の講演に関する事前告知には,「ちまたで言われているのと違って,Web2.0には強固な技術基盤があります。仕様があまりに簡潔過ぎて表に見えてこないだけです・・・」という意味の,やや挑発的な文言を並べました。「強固な技術基盤」の内容については,これまで本連載でもRESTを解説したり,REST型のWebサービスを論じたりするなど,ある程度触れてきました。講演では,REST型のWebサービスの一例として,JavaScript(Ajax)用のAPIの一種としてのGoogle Maps APIの利用例を取り上げました

 ただ,それだけでは“技術志向のWeb 2.0派”(ビジネス・モデルやデータ重視,ユーザー中心主義で斬新さを出すのは当然であって,その上でさらに技術的に差別化を図るべしと主張する人々,という程度の意味です)のプレゼンとしては不十分でしょう。そこで,それ以外に強く配慮したのが,いわゆるWeb 2.0的なキーワードとキーワードをつなぐロジックです。例えば,Web 2.0技術要素の相関図(このプレゼン資料の2枚目「ビジョン」の右側)を示しつつ,いくつかの矢印の意味を説明し,Ajax,microformats,Folksonomyなどの技術要素がなぜ,どのように企業情報システムのフロント側からサーバー側の対応,変革を迫っていくかについてのロジックをお話しました。

 ちなみに,Web 2.0といえばやはりGoogle Mapsが人気のようで,ビジネスショウ当日の最初の講演でも,XMLコンソーシアム副会長であるインフォテリアの平野 洋一郎 社長がマッシュアップされたGoogle Mapsを紹介していました。平野氏は,「これはクライアント側で動作しているので,サーバー側で,ほかのサーバーとの間で動く別種のWebサービスと問題なく共存できる」という言い方で,SOAP/WSDLベースのWebサービスとRESTベースのWebサービスとの共存に触れていました(次回に続く)。