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 私が愛読している中で、最も更新頻度が高いブログは、東京財団 研究推進担当 常務理事 吹浦忠正先生の「新・徒然草」です。

 なにしろ、去る2006年5月に公開されたブログ記事の総数は...実に183本。どんなに売れっ子のコラムニストやエッセイストでも、月に183本の連載はこなしていないでしょう。

 単純に日数で割っても「1日平均で約6本」もの記事を書かれていることになります。しかも、たった1日をのぞいてゴールデンウイーク中も更新されているのですから頭が下がります。この圧倒的な更新数を前にしますと、私ごときが「ブログ道」などと偉そうに語っているのが恥ずかしくなります。

 しかし、まだこれだけで驚いてはいけません。

 今回は、これからブログの主役になるであろう「博学アナログ行動派シニア」の方々にとって「よき模範ブロガー」、吹浦先生の「ブログ道」7つの驚きについてご紹介いたします。

驚き1 65歳を前にしてブログに挑戦開始

 吹浦先生のブログでプロフィールを紐解くと「65歳になってしまいました。敬老の日が待ち遠しい?です!」とあります。年齢のことをとやかく言うのは「エイジ・ハラスメント」だそうですが、どうか誤解なきよう。ここでは、むしろ尊敬と羨望の眼差しで、65歳という年齢に注目しているのです。

 と申しますのも、還暦を乗り越え「人生二巡目の螺旋」を、定年後に第二の人生を、正に「リスタート」させた時こそが「真のブログ開始適齢期」ではないかと思うからです。その理由は、吹浦先生のブログを読み進めば明らかなように、語るべき言葉、即ち豊富な経験や確かな見識を持っているからです。そして、感動体験や叡智を分かち合う親友・仲間にも恵まれているからです。

 もちろん、拙著ブログ道でも力説しましたように、若い世代にとっても、日々、夢や志を語る「宣言の場」として、自らを映し省みる「瞑想の場」として、ブログが有効であることは疑う余地もありません。しかし、「新・徒然草ブログ」を読むにつけ、長寿社会において、「十干十二支六十年=最初のひとめぐり」は、真のブロガーになるための試行錯誤、切磋琢磨、智慧とご縁の蓄積・醸成の場であるようにも思えてきました。

 2007年問題が、昨今なにやら取り沙汰されていますが、たとえリタイアされた方の一割でも、自らの貴重な体験をブログで発信しはじめたら....どんなに素晴らしいことが起きるでしょうか?「新・徒然草ブログ」を読んで目覚めた心ある企業は、即効性のある社会貢献活動の一環として「退職者教育にブログ活用法を取り入れて欲しい」とさえ思のです。

驚き2 1月から始めて、わずか3カ月で200回を達成

 昨秋、東京財団虎ノ門DOJOで、200人近い公益志向の先輩世代を前に、ブログの楽しさをお伝えする好機をいただきました。ブログというアナログ世代にも優しい簡単情報発信ツールができた今、主役は「ITが得意な若年層」から「伝えるべき美意識や見識を兼ね備える大人」に代わるとお話したことを記憶をしております。

 その時、司会をしてくださったのが、今やカリスマブロガーになりつつある吹浦忠正先生でした。この乱暴に思えた私論を、私の想像をはるかに超える形で実現してくださったのです。

 今年の1月20日に、「新・徒然草ブログ」最初の記事「自己紹介を兼ねて「言葉」の話」が掲載されました。縁者の強い勧めで、当初は、半ば戸惑いながら始められている様子が伺えます。

 その証拠に、この記事は、今読み返せば、誰もが最初に書く時のブログの体裁になっています。最初のうちは、どうしても、画像を貼るのも難しく、読みやすくする文節毎の空白行もないので、どうしても文字ばかりが凝集した感じになってしまうのです。さらに、一つの記事でいくつものテーマを書きたくなってしまうので、テーマが散乱したり、長文になったりして、題名とのミスマッチも起こります。

 しかし、驚く無かれ、吹浦先生は、わずか3カ月で連載200回を達成してしまいます。さらに、量のみならず質の向上も目覚しく、例えば4月20日のブログを振り返れば、その見違えたブログ表現術を目の当たりにするでしょう。

 冒頭には目に飛び込んでくる画像があり、文章は空白行で読みやすい塊に区切られています。そして、伝えたいことを7つのブログ記事に小分けしている編集力にも驚きます。さらに、問題と回答を二つのブログに分けて、1日の中で時間差で伝えるという、思いもよらない新手法を自然に使いこなされているのです。これは、リピーター読者にとってはたまらない「ライブ感覚」が味わえましょう。

驚き3 功なり著書多数の元大学教授があえてブログを書く

 発信すべき知恵をお持ちになりながら、ブログに二の足を踏まれる方々はいくつかに分類できるようです。その一類型に、既に著書や連載など表現手段に恵まれているケースが挙げられます。印刷物にして書店に並べられる情報を、わざわざネットで、しかも無料で流す必要はないとお考えになるのでしょう。

 実は、吹浦先生も、本来ならそのタイプに入るはずです。例えば、ネット書店のamazonで「吹浦忠正」とお名前検索をしますと、今年5月に出たばかりの「社会人の社会科」を始めとして33冊もの著書がヒットします。これだけでも、書きたいことを本にできる恵まれた環境にいらっしゃることがわかります。

 それでも、吹浦先生が、ここまで情熱的にブログを書くのはなぜか?不思議に思われませんでしょうか?

 その答えが、4月16日の「ブログは怖い」という記事に書かれていました。

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 おかげさまでこのブログ(小欄)は1月の終りに始めてから200回目を超えた。ご高覧いただいた方々、お勧めくださった方々、そしてわが「ブログ・ウィドウ」に感謝する。

 ブログのすばらしさはイクラでも挙げることが出来る。先日、カナダ大使館で一緒に食事をした朝日新聞の本田優記者は、「新聞は30数頁あり、延べ面積膨大だが、一人の読者が読む範囲は本当に少ない。それに比べてブログは、ことばは悪いが“確信犯”が読むから、一日400~500人もが読むあなたのブログはすごいことだ」と(恐らくはカナダ・ワインご愛飲の勢いで)おっしゃっておられた。

確かに、ブログのコミュニケーション力はすさまじい。(後略)

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 最近流行の「思わず読みたくなる題名の新書」を書いて、10万部を超えるベストセラーになるのも悪くはないでしょう。しかし、一過性の人気書と、親しいキーマン500人が生涯にわたって読み続けるブログと、どちらが長期的に社会的なインパクトを与えるかを考えるなら、答えは明らかでしょう。

 また、情報発信者の心を豊かにするのは、実はお金で換算できる発行部数よりも、お金に換えられない親身のコメントやトラックバックでしょう。

驚き4 記事1本を業務のスキマ「10分~15分」で書くスピード

 先日、今やトップレベルのブロガーである吹浦先生ともご一緒に、「ブログ祭り」というイベントで事例発表をする好機がありました。その時、先生のお話の中で驚愕したことがありました。記事1本を、大体10分で書くようにしていると発表されたのです。あの文章の量と質を、わずか10分で実現しているとは本当に驚きです。

 もちろん、それは、超が付くぐらい多忙な日々を過ごされているので、時間が取れないことが根底にありましょう。同僚が席を立ったスキに....と半ばジョークでおっしゃっていましたが、うまく業務のスキマ時間を利用して気分転換を兼ねてブログを書いていらっしゃるのかもしれません。

 ゆっくり話すのと同じぐらいのペースでキーボードを打てるから...ともおっしゃっていました。しかし、キーボードを打って漢字を変換するスピードよりも、ほとばしるような感激や見識を言葉に変換するスピードの方が重要なはずです。ここでは、経験豊富で、毎日刺激的な日々を送っている人が圧倒的に有利でしょう。

 流行のDSゲームで脳力を鍛えるのもいいかもしれませんが、「毎日10分でブログを書く」ことも、感性、知性、品性を同時に磨くのに役立ちそうです。相当な集中力と表現力が必要とされるからです。

 先述の「ブログは怖い」という記事にもこんな一節がありました。

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ブログの長所で最近、特に感じるのは、日々の体験を頭の中できちんと整理し、大事なことを聞き逃さないようになるということだ。みなさんも始めませんか、ブログの執筆を。

所要時間は自分で決めたらいいのではないでしょうか。私の場合は、最大15分。それを過ぎたら、「一時保存」で、時間的に余裕があるときにまとめることにしています。
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 いずれにせよ、吹浦先生のブログ更新術をお聴きしますと、忙しいから時間がないからブログが書けないという言い訳はもうできません。

驚き5 ブログを書くことで検索エンジン対策=ネット上の存在感急拡大

 これだけ更新頻度も質も高いと、公益ブログCANNPAN中の人気ランキングでも、上位の常連になるのは当然です。

 そして、Googleでの検索結果にも大きな影響を与えます。2006年6月15日正午現在で「吹浦忠正」とお名前検索いたしますと、3万3600件がヒットします。元大学教授で数々の公職をお勤めですから、このヒット数にも納得です。もちろん、今やトップ表示は、所属されている東京財団を抜いて、ご自身のブログです。

 また、試しに「吹浦忠正 ブログ」と複合検索を試みますと、約1万2800件もヒットするのです。その筆頭は、もちろん、ご自身のブログですが、良く見れば、吹浦先生のブログを紹介するブログなども散見されます。もしブログを始めていなかったら、こうした書き込みはなかったはずです。

 これからも、ブログを続けて愛読者が増え続ければ、ご著書のみならずブログをご紹介するブログが増え続けることでしょう。そして、常に筆頭に「新・徒然草ブログ」が表示され、「今・ここでの想い」をより多くの人にリアルタイムで伝えることができるようになるのです。

驚き6 ここまで書いてもまだ違和感、そして新しい挑戦

 しかし、事例発表会の後に書かれた「ブログ祭りで新たな挑戦へ」という記事を読んで、またも驚いたことがありました。「ブログ祭り」なるものに初めて参加して、なぜかほかではとても味わったことのない、違和感を覚えた....とおっしゃるのです。

 この日のブログの冒頭には、恩師が書かれたという「挑戦」の二文字がありました。

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(前略)

 3年前まで大学勤めだったので、学会や国際会議にはいまでもたくさん出席する機会があったし、ある。そうした場面で、時々、自分の知識の不足で理解が出来ないということはあるが、ここまで疎外感に打ちのめされるということはなかった。

 別の惑星の中にタイムスリップしたといってもいい。とにかく発表者の話が半分も分からないのである。使用するコンピューター関連の言葉の意味が分からないから、ちんぷんかんぷんなのである。

 自分の事例報告では、「皆さんのおっしゃることの半分しか分からない」と申し上げたが、とてもそんなものではない。正直、精神的についてゆけなかった。

 それでも、終わってからの懇親会では、さまざまな方々からお声をかけていただいた。ほとんど欝状態だった私はきっと失礼な対応をしたのではないかと思うと、今夜は眠れそうにない。

 それにしても皆さんのレベルの高さには感嘆した。しかし、私にも多少の意地がある。心密かに、「挑戦」を決意した。
(後略)
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 この記事を拝読して、ちょうど、10年ほど前に「経営情報学会」なる場違いな会に参加した時の気分を思い出していました。コンピューターの世界は、英文字それも3文字略語のオンパレードで、これは何語だろうと途方にくれたのです。気がつけば、私も無意識に業界用語を使う人間になってしまったのかもしれません。

 しかし、私のささやかな経験からすれば、業界用語やブログ等の操作に慣れるのは、まさに「時間の問題」です。一方、ITだけが得意な人間が、吹浦先生と同じブログを書けるかというと....もちろん、難しいでしょう。

 私のようにデジタルもアナログも中途半端な人間から見れば、吹浦先生をはじめとする博識アナログ行動派は、うらやましい限りなのです。

驚き7 わずか半年で、ブログ的な見方、行動、生活が変わる

 最後に、ブログ祭りの事例報告で配られた吹浦先生の資料の一部をご紹介いたしましょう。

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<ブログで何が変わった?>

1.視点や視座が「ブログ的」になった

 きちんと物事に対応し、そこから何を学び取ろうか、他の人ならどんな視点でこのことを考えるだるおかと、視座をさまざまなところにおいて観察するようになった。観察力が向上。

2.態度や行動が「ブログ的」になった

 いろんなことに積極的に関心が向くようになった。怠け心が減った。無関心ではおれなくなった。ニュースや身の周りのさまざまな出来事や自然にしっかりした関心。情報を適切に整理し、活用。

3.友人・知人をより大切にするようになった。

 思わぬ人から反響がくる。気楽に輪が広がってゆく喜び。個人メールが急増。

4.生活が「ブログ的」になった。

 暴飲暴食、長時間の飲食がなくなった。将棋の棋力と資力が落ちた。blog widowの誕生。

5.身辺の情報整理が進んだ。

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 たかがブログをわずか半年続けただけで、生き方まで変わってしまうことは驚きです。ここに書かれていることは、まさにアンチエイジング。いや「青春よ再び」と言った方が良いかもしれません。ブログをこれから面白くするのは、吹浦先生のような博識アナログ行動派シニアだという確信をますます深めました。