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 シーズン真っ盛り!ですね。

 あの球団やあの放送局に特段の興味のない方も、このところ株主総会とか決算報告などの言葉を日常的に耳にするようになりましたよね。ITプロフェッショナルの仕事やキャリアにも関係がありそうな、なさそうな。

キャリアの不安

 今月は、3月期決算の企業で株主総会が開催されることが多いですね。ITプロのなかでも決算に関わるアプリケーションを担当されている方などは、その仕組みについてお詳しいことでしょうね。ところで、もしも公開されているとしたら、お客様企業の決算内容そのものはご存知ですか?ちなみに、ご自身の勤務先企業についてはいかがでしょうか。

 今後のキャリアを展望するときに「自分の会社が向かっている方向がわからなくて不安だ」という感覚を持つ方もおられるようです。日常業務のなかでは、改ためてそんなことを話したり考えたりする機会も少ないですし、考えたからといって何ができるというわけでもないような気もします。だけど、わからないから不安が増すのかもしれませんよね。

・このプロジェクトが終わったら、次はどんな仕事を担当するんだろう。
・自分の技術を活かせるビジネスを、この会社でいつまでできるんだろう。
・やたらと新しい組織ができたりなくなったりしてるけど、どういうつもりなのかな。
・会社としては、何をする人を増やそうとしているんだろう。
・うちの会社でも新規ビジネスに取り組んでるって噂だけど、実際は何をしてるのかな。
・新規ビジネスって儲かってるのかな。もっと他にお金を使うべきところがあるのでは。
・だんだん年配の社員が増えているようだけど、将来的にも給料はちゃんと貰えるのかな。etc・・・

見通しがあると、不安が減るかも

 そんな不安解消の糸口が、株主総会や決算報告、またその周辺の情報の中から見つかるかもしれませんよ。勤務先企業の今後の見通しが、ご自身のキャリアの見通しにつながるとしたら、うれしいですよね。何をみれば、そんな見通しにつながるのでしょうか。

 株式上場している企業にもそうでない企業にも、(企業が自発的に作成するものとして)事業報告書やアニュアル・レポートのようなものがあろうかと存じます。上場企業ですと、IR(Investor Relations)情報として冊子やwebサイトに、企業の様々な情報が開示されているでしょう。近頃では広報活動として、カラフルな図表を用いるなど、趣向を凝らしたわかりやすいビジュアルのものも多くみられますよね。

 それらを眺めますと、例えば、その企業が行っているビジネス分野や地域別に売り上げや利益が示されていたりします。数年分が並べて示されていますので、どのビジネスが拡大あるいは縮小しているのかがわかりますよね。また、そうなった経緯や今後の課題も、分野毎に説明されていたりします。製品やサービス内容別に説明されていることもありますね。ビジネス分野別の従業員数などが示されている場合には、どの分野で人を増やしているのか、減らしているのかも、つかめますね。新製品のトピックスなどをみれば、企業としてアピールしたいポイントを理解することもできそうです。

IR情報の例


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松下電器産業の2005年度のIR資料より引用(PDFファイル

自社、顧客企業、ライバル企業

 「会社の数字」と聞くと、貸借対照表や損益計算書の読み方を、教科書で勉強するような、ちょっと堅苦しいイメージをお持ちの方もおられることでしょう。もちろんそれらを読みこなせるといいでしょうけれど、ポイントがビジュアルにまとまった資料なら、もう少し気軽に眺められるかもしれません。日頃はご自身が直接関わっておられるプロジェクトやビジネスに集中しておられることと存じますが、年に1度ぐらいは、勤務先企業全体のこれまでとこれからをイメージするのも、ご自身の今後の仕事をイメージするのに役立つのではないでしょうか。

 お客様への提案をするときにも、お客様企業や或いはその競合となる企業の、ビジネスの概況を理解しておくほうが、的を射たものになるでしょう。提案などする立場にないエンジニアの方も、取引先とのちょっとした会話なかに、先方の企業全体のビジネスのことがチラリとはいっていたりすると、自社のことをよく考えてくれているということで、信頼や期待をしてもらえるかもしれませんよね。

 というわけで、この季節、勤務先や取引先企業の全体像に関して、いつも以上に関心と(できれば)愛着をもって、考えてみられるのもいいのではと思います。

 それでは、今日もイキイキ☆お元気に。