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インサイド Microsoft Windows 第4版(上・下)

著者:David Solomon、Mark Russinovich
出版社:日経BPソフトプレス
価格: 6,090円(税込み/5250円(税込み)
ISBN:4-89100-473-8/4-89100-474-6

 Windowsの内部構造に関する、おそらくは世界で一番詳しい出版物。Windowsの内部構造を知っていても、すぐに役立つことは少ない。しかし、トラブルシューティングの力は確実に上がるはずだ。また、Windowsがどのようなインプリメントを行っており、それがなぜ選択されたのかを知る手がかりもつかめる。Windowsについて、ワンステップ上のトラブルシューティング力を付けたい人にはぜひ読んでほしい。

 著者のデビッド・ソロモンは、有名なプログラマで、最近ではWindowsの内部構造を学習するセミナーでも有名だ。ビデオ教材も出ている(ただし英語)。彼は、早くからWindowsのソースコードへのアクセスが許されていた。おかげで、本書の内容は他に例を見ないほど詳しいものになっている。セミナー講師と書籍執筆で生計を立てる彼は、個人的な私の目標でもあるが、能力的には足下にも及ばない。もっと努力しなければと日々思っている。

 もう1人の著者マーク・ルシノビッチは、Windowsのトラブルシューティングツールを販売する会社Sysinternalsの創業メンバー。この人には「Windowsハッカー」という言葉が適切である。もちろん、ここでいう「ハッカー」は、犯罪者の意味ではない。卓越した技術力を持ったプログラマという意味だ。ハッカーという言葉が現在では不適切なら「Windowsウィザード」と言い換えてもよい(そうすると[次へ]をクリックするだけの人という意味になってしまうか?)。デビッド・ソロモンが「おまえにはWindowsソースコードの閲覧権がないのに、なぜそこまで知っている」と驚いたのは有名な話。もちろん自力で解析したのであって、違法なことはしていないという。

 Sysinternalsのツールはマイクロソフトのサポート担当者もよく使っているようだ。サポート技術情報(Knowledge Base: KB)にも登場する。実際にKBから「Sysinternals」を検索すると71件がヒットした(2006年7月現在)。

 7月18日、マイクロソフトはSysinternalsを買収したと発表した。マーク・ルシノビッチもマイクロソフトの社員になるという(関連記事)。彼の自由な活動が妨げられないことを祈る。

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