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少し前のことだが、NTTデータシステムズのERPパッケージ「SCAW」主催のイベントに出席してきた。

その「1000システム突破記念」のパーティーは六本木ヒルズのグランドハイアットで挙行された。外資のパッケージ企業ならいざしらず、NTTデータグループがこんな立派なとこでやるなんて!英断に胸がすく思いがした。こうこなくっちゃ勢いってのが表現できないぜ。(っていうか僕が営業部長のときはお金がなくて節約ばっかしてたからなあ。スタッフのみんなやパートナーさんも肩身が狭かっただろうね、ごめんなさい)

ざっと見渡して300名から350名くらいの集客。たぶんユーザーさんが多いと思う。あとはパートナー企業。
そして僕のようなOB。OBまで声がけしてくれるなんて暖かいよなぁ。
確固たる意思でビジネスを進めていくという企業姿勢のアピールとして素晴らしく出来のいいイベントだった。

さて、タイトルのERPはどこへ、ですが。

欧米ERP各社の一時の勢いが無くなってきている昨今。「国産という誇り」というキャッチコピーを掲げているSCAWをはじめ国産各社の動きはどうだろうか。

Javaへの脱皮という大仕事を成功させたProActive、いち早く「.netアーキテクチャ」を採用し後発の強みを生かした製品を作ってきたGRANDIT。財務管理、生産管理にカバレッジを広げ日本の大型ERPを一手に背負う勢いで進むCOMPANY。いま強いメッセージ性を感じる国産ERPパッケージメーカーはこの3社だ。

この3社に比べると他の製品は「小休止」といった感じがする。
基幹業務を担うと言う継続性の高いプロダクトゆえ、斬新性は両刃の剣であることなど重々承知の上でそう思う。「枯れた技術でないと使えないんだよ」という理屈もよくわかるのだが・・・。

欧米では無料のERPが出てきたりしている昨今、そんなものに我等が国産勢がやられるとは思わないが例えばWeb2.0のムーブメントを視野に入れて製品企画が準備されているだろうか。巨大で複雑なシステムゆえに企画から完成まで数年かかるのだから現在の先端は5年後の枯れた技術かもしれない。

そんな今だからこそ、国産ERPパッケージには「次へのメッセージ」を期待したい。
個人的には1000社突破という輝かしい「実績」を残したSCAWにこそ先陣を切って「ERPの明日」を語ってほしい。

さて、「ERP2.0」を初めに標榜するのはどこなのだろうか。