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 仕事の内容が現地に出張しての設置作業から,実装担当者を遠隔コントロールする仕事に変わってきました。

 そんなわけで,仕事の流れとしてはテスト環境の構築を自分のところでやり,手順を確認したら現地のSEにメールなどで指示して作業をしてもらうような感じになりました。

火消し:ここのディレクトリにPATHを通しておいて下さい
現地担当者:はい

  (1週間後)

火消し:あのー,このあいだ御願いしたPATH設定ができてないんですけれど
現地担当者:あ,あれなんですが,よくわからなくて...
火消し:ええ?

 こんな簡単な設定で,作業がひっかかるとは思っていませんでした。顔を合わせて一緒に働いていれば,相手の顔色を見ながら補足説明もできたのですが...。どうやら新卒のエンジニアのようで,まわりに質問できる先輩もいなかったようです。問題を抱え込まれると,あとのスケジュールが大変です。

 SEという職業がマニアあがり,あるいは専門の勉強を必要とするものから,学校を卒業して就職する普通の人が選ぶ職業に変わったということかもしれません。

 こういう悩みは,海外アウトソース開発では良く聞きますが,日本国内でも変わりません。技術書がいっぱい置いてある書店は大都市にはあっても,現地SEがいる地方都市には少ないので学習環境にも大きな格差があります。中堅クラスのSEが少ない地方に対して,遠隔作業でシステムを動かすモデルは,今後うまくいくのでしょうか?

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 2006年3月から毎週(あるいは隔週)で執筆させて頂いてきた「火消し日記」ですが,そろそろネタに尽きて参りましたので,いったん休憩させて頂きます。またネタが貯まったころに再登場させて頂ければと思います。辛辣なご意見を含め,たくさんのコメントをいただき,ありがとうございました。また,これまで「火消し日記」を読んで頂いた読者の皆さまに感謝致します(火消し)。