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 最近,いろいろなことをあきらめていませんか?

 2005年6月,私は,要求開発アライアンスの定例会に初めて参加しました。私はIT業界で仕事をするようになって数年になりますが,近年のインターネットの普及や技術革新のスピードには目を見張るものがあります。一方で,ともすれば同じ職場でルーチンワーク化する業務をこなす日々を重ねていると,何となく閉塞(へいそく)感を感じたり,変化に追従できるのかといった不安を感じたりします。当時の私は,「このままでいいのか?」との疑問を感じるようになっていました。要求開発アライアンスという社外のコミュニティとの出会いをきっかけに,私は,今後何をすべきか,取り組むべき課題を見つけた気がしています。本稿では,「社外コミュニティへの参加の意義」について考えてみます。

 私が要求開発アライアンスに参加するきっかけとなったのは,同団体が3月に主催した第1回の要求開発サミットでした。SI企業の方だけでなく,ユーザー企業の方も壇上に上がり,「要求開発」という初めて耳にするテーマについて熱く語っていたのが印象に残っています。そう,社外のコミュニティは,企業や組織の枠を超えて共通のテーマに取り組む議論の「場」なのです。

 異業種の方と交流すると,「なるほど,そういったものの見方や考え方があるのか」と驚くことがあります。また,「自分と同じような悩みを持つ方がいるんだ」と共感することもよくあります。コミュニケーションの中で,人脈と視野が広がります。

 また,社外のコミュニティは情報発信の場であり,役に立つ知識を得られる「学びの場」でもあります。いろいろな「気づき」があり,明日から役立つ知識やノウハウを得られることもあるでしょう。

 定例会に参加し始めた当初,私は,参加メンバーやプレゼンテーションのレベルが高く,理解するのが大変だと感じました。しかし,その「場」に参加して情報を得たり,異業種の方とコミュニケーションしたりするだけでも十分価値があることに気づき,あきらめずに参加し続けました。ノウハウを学ぶ,不安が解消される,人脈が広がるなどのメリットに加え,今までの自分に足りないもの(課題に取り組む際の視点や姿勢,アプローチの仕方など)や取り組むべき課題が整理された気がします。

 このように,社外のコミュニティは,参加するだけでも価値があります。しかし,最近私は,「参加の姿勢によってさらなる価値が得られるのでは?」と感じています。

 例えば,情報を受信するためだけにコミュニティに参加するのと,自分でも発信するのとでは,参加に要するエネルギーも,得るものも全く違ってきます。情報を発信するには,自分の中でその内容をより深く理解しなければいけません。うまく説明できない場合は,自分の理解が足りないことに気づくはずです。また,自分の発信に対して意見をもらうことで,新たな気づきを得る場合もあるでしょう。

 次回はさらに一歩踏み込んで,積極的にコミュニティに参加することで得られる価値について考えてみます。

(竹内 政恵=要求開発アライアンス)