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私は今の仕事の関係で日々韓国ITベンチャーのビジネスインキュベーション力を体感しています。そうやって常に生の韓国に接していると、今後日本のITベンチャーは国際社会の中で淘汰され国内市場だけで細々と食いつないでいくのが精一杯ではないかと言わざるを得ないくらい危機感を覚えます。

韓国のビジネスインキュベーション力はある種アメリカに近いと言えます。技術がある人は皆起業を目指す。技術力があり、その技術を社会が受け入れる土壌があるので独自技術を使った製品が次々とできる。チャット、音楽配信システム、TV会議システム、VOD、自動翻訳、IP電話、オンラインゲームサーバ、WEB用高性能エディター、3Dエンジン、スパムフィルタリング、アンチウィルス等々、「技術的にこんなことが実現できないのかな?」と思って探すと大抵のものがみつかるのが韓国です。それに対して日本では新技術を開発するよりは既存の技術を組み合わせて新しいサービスを提供するというタイプのITベンチャー企業がほとんどで、独自技術を使った製品を積極的にアピールしてビジネスにつなげているITベンチャー企業は韓国に比べて圧倒的に少なく見えます。

なぜ日本のITベンチャーは力がないのか。韓国と比較して次の要素を考えてみました。

  1. 日本には高度なソフトウェア開発(VisualC++をばりばり書くようなもの)の経験者が少ない。(作ったことがないので作れない)

  2. 日本はIT技術者層が薄い。(韓国では高度な技術を持ったIT技術者が多いため周りにつられて高度な技術を持つIT技術者が生まれる好循環があるが、日本ではその反対)

  3. 日本にはIT技術エリートを育成する機関が存在しない。(またIT技術者層が薄いので教えられる人がいないという事情もある)

  4. 日本人は英語が読めない。(韓国では英語で書かれた技術書でも平気で読みこなす人が多いため、世界中の情報を活用できる)

  5. 日本の市場ではベンチャー企業の作った製品がなかなか受け入れられない。(韓国は大企業でも平気でベンチャー企業の製品を使うが、日本ではベンチャー企業の製品は韓国に比べると全然売れない)

  6. 日本の市場では本質的でない些細な部分にこだわりすぎる。(韓国ではロジックがしっかりしていれば多少の誤字脱字やマニュアル不備は気にしないが、日本では余計な部分にコストがかかりすぎる)

  7. 起業をすると技術力やビジネス力がものすごく伸びるが、日本では税制や保証人制度のせいで起業がハイリスク・ローリターンで、起業に夢が持てない。(韓国やアメリカでは、失敗したらさっさと見切りをつけて次に行くが、日本では失敗時のダメージが大きすぎるので怖くて起業できない)
※特に1、4、5はとても重要です。

こんなこともあり、今後本気でITベンチャー界に飛び込みたいと思っている人は今のうちから日本から脱出する手段を身に着けておいたほうがよいかもしれないです。