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 暖冬だと言われていたNYやボストンも,この1~2週間は本格的な寒さに見舞われているようです。「外気温が-17度よ!」と,東海岸在住の友人からメールが来ました。かくいう私の住むサンフランシスコも先週後半は久々の大雨。今年のシリコンバレーの雨季は11月初めと例年よりも早目に始まったのですが,12月~1月はほとんど雨が降りませんでいした。

 ところが,この4日間だけで年間雨量の2割弱に相当する量が降り,わがルックアウトランチでは200ミリも降ったのです。その結果は,幹線道路の冠水,スピン事故の多発,そして地すべりと惨たんたる状況です。

英語の肩書きを見てランクを理解する

 さて,話は変わりますが,皆さんは英語の名刺を作成しようとして,肩書きの英訳に悩んだことはありませんか?逆に外国人と名刺交換して,肩書きを見ても役職のランクがイメージできずに当惑したことはないでしょうか?

 米国,特にシリコンバレーの歴史の浅い企業は,役職の階層数が日本企業よりも少ないことは,ITpro Watcherでおなじみの戸並隆氏が指摘している通りです。名刺の肩書きを見て役職のランクがイメージできないと日本人はなんとなく不安になるようです。

 より正確な判断は,会社の組織図全体を見て,階層を把握しないと何とも言えませんが,いくつか目安になる肩書きをおさらいしてみましょう。

Chairman → 取締役会長 社外の人の場合もあります。

President → 取締役社長 
ただし,カンパニー制を採用している企業では,事業本部(division)の長をプレジデントと呼ぶ場合もある。

CEO(Chief Executive Officer)→ 最高経営責任者 
日本風に言うと代表取締役。社長を兼任していることも多く,その場合はPresident &CEO (代表取締役社長)となる。

COO(Chief Operations Officer)→ 財務以外の管理部門や事業部を統括する総責任者
社長に次ぐNo.2のポジションをCFOと分けている。

CFO(Chief Financial Officer)→ 財務担当責任者
企業の財布の紐を握る。投資の専門家でもあり,政界,財界に顔が利く財務経営のプロがこのポジションに据えられる。組織図ではCOOと横並びに位置することもあるが,CFOだけ横に飛び出していて,その下に何も事業部がぶら下がってない場合もある。

 その他,CIO,CTOをはじめ,CXOという名称は,階層よりも担当業務を指すことが多く,肩書きとしては別のタイトルを持っている場合が多いです。(例:CTO &VP of Research and Development)。執行役員(Officer)を肩書きとして名刺に印刷する習慣はないようです。

Executive (Senior) Vice President → 上級副社長
事業本部(例えばネットワーク技術本部,サーバー事業本部,ソフトウエア事業本部,統括営業本部など)の長を指すことが多い。口頭ではdivision headと紹介されることもある。日本風に噛み砕くと,○○担当副社長とか,○○担当取締役に相当。財務管理で「オフィサー」と呼ばれるのはこのEVP以上が多い。

Vice President → 統括本部長,事業部長
日本では副社長が一人しかおらず,文字通り「社長の右腕」「社内のNo.2」のポジションを指す企業もあるが,アメリカでは多用されている。取締役,役員はもとより,オフィサーでもないことが多い。

General Manager → 事業所長,工場長,センター長など
大きな組織の場合,Vice Presidentの下,Managerの上に,General Manager(GM)を設置していることがある。工場長やセンター長をGMと呼ぶ場合も少なくない。

Director → イギリス系役職名だと取締役,シリコンバレー企業では部門長
部門長とは,部長でも上級の部長を指すことが多い。Senior Managerという肩書きはめったに見かけないので,Senior Managerと訳したくなる部長がDirectorに相当すると思われる。「ダイレクター」と発音します。

Manager → 課長~担当部長
日本のように係長,課長,部長の区別がないシリコンバレー企業では,包括的にManagerが使われている。場合によっては課長レベルのこともあるし,担当部長レベルのこともある。

Lead → リーダー
Lead EngineerとかTechnical Leadとしてよく使われている。日本風に言うと,主査,係長,グループリーダーという感じ。

 ベンチャー企業の場合,平社員がおらず全員がManager以上だったり,社員の7割がVP以上だったりすることもあります。逆に,自動車メーカーやゼネコンなど老舗の大手企業の組織は日本企業とよく似ています。

 最後に,出張者がよく失敗するテーブルマナーを一つご紹介しましょう。

 塩や胡椒,コーヒー用の砂糖などを取りたい時,日本人はつい手を伸ばしてしまいますよね。でも他人の目の前に手を伸ばすのはマナー違反なのです。たとえ手が届く距離であっても,隣の人の目の前にあれば「Would you pass me the salt?」などと言って取ってもらいましょう。

 テーブルの反対側にあるものを取って欲しい場合には,相手と視線が合えば先ほどの「Would you pass me the XX?」が使えますが,そうでなければ隣の人に「Would you ask him(her) to pass me the XX?」と頼んで,伝言ゲーム式にその隣へ伝達してもらいます。

 注文した料理をシェアする習慣も米国にはありません。同僚と料理をシェアする場合は,その料理に手をつける前にパン皿などに自分の分を取り分けるようにしましょう。すでに食べ始めてから「おいしいよ。一口食べてみない?」と,同行の出張者(日本人同士)で食べかけの皿を回したりすると,それを見たアメリカ人は顔をしかめることでしょう。

 夕食会で印象を悪くしては,せっかく順調に進んだ商談も台無しです。意外なところにあるマナー違反の落とし穴にご注意下さい。


先週の大雨でルックアウトランチの地盤はかなり緩んでいる。山の斜面のあちこちに「白糸の滝」が何本もでき,河川は今にもあふれそう
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■変更履歴
公開時,文中に「CFO(Chief Operations Officer)」という記述がありましたが、これは誤りです。正しくは,「CFO(Chief Financial Officer)」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2007/02/16 14:00]