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 先週,アメリカの中西部や北東部では大雪に見舞われ,空の足も大幅に乱れたようです。なんとユナイテッド航空だけでも1700便が欠航になったとか。JFK空港で大雪のために誘導路で11時間も足止めされたり,東海岸の空港が軒並み閉鎖になったというニュースが流れました。

 皆さんも海外出張で,アメリカの都市間を航空機で移動することがあると思いますが,悪天候などで予約していた便が突然欠航になったり,遅れたりして,慌てたことはありませんか。今回は,そうしたときにすぐに使える英語表現をご紹介したいと思います。

大雪やハリケーン警報が出たら要注意

Your flight is canceled due to the weather.
(天候のためお客様の便は欠航になりました)

 こんなアナウンスが流れたとたんに,カウンターへ詰め寄って「何とかしろ!」と不満を爆発させる乗客がいるのは洋の東西を問わず。機材の故障だと代替機が用意され,多少の遅延はあったにしろ,いずれは飛び立つことができますし,遅延の長さによっては待っている間にターミナルビル内で食事ができるように券(meal voucher)を出してもらえる場合もあります。

 けれども雷,横風,大雪といった天候に起因する欠航は,「不可抗力」という扱いになるので,食事券はでない,代替機は用意されない,他の便に振り替えてもらいたくても他の航空会社も状況は同じ。翌日以降にならないと復旧の見通しが立たない場合でも,機材故障など航空会社に責任がある場合と異なり,ホテルを用意してもらうことはできません。自腹でホテルを予約するか,空港内で夜を明かすしかないわけです。

 空港閉鎖の状態になると,あっと言う間にレンタカーは売り切れ,近隣のホテルは満室になってしまうので,もたもたしているとひどい目にあうことになります。大雪やハリケーン警報が出ている時は,バックアップとして無駄になってもホテルを予約するのがいいかもしれません。

 それではまず,機材の故障やパイロットの遅刻などの理由で,遅延や欠航になった場合に使えそうな表現をいくつかあげてみましょう。

 「どのくらい,遅れるのですか?」:
  How long will it be delayed?
  When is it scheduled to leave?
  When is the new departure time?

 「いつ出発するのか」と具体的に聞くのが,英語的発想と言えるでしょう。

 「遅延欠航理由」:
  for a mechanical reason
 →機材の故障のため(エンジントラブルというのは和製英語)
  for delayed inbound
 →機材の到着が遅れるため
  waiting for connecting passengers
 →乗り継ぎの乗客を待っているため
  for poor visibility
 →視界が悪いため

  
  理由によって,航空会社の対応が変わるため,よく把握しておくことが必要です。

 「乗り継ぎに間に合わないのですが」:
  I am afraid I am going to miss my connection.
  How am I going to get to XX(最終目的地名)?
  What is my protection for the misconnect?

 「乗継便に間に合わない」という状況しか言わないのが日本的発想。でも内心は,「だから何とかしてください」までを期待しているはず。英語では,その期待を口に出さないと伝わらないのです。地上係員は,“Talk to a customer service agent when you arrive there.”(向こうについてから地上係員に頼んでください)としか言ってくれないかもしれません。

 「乗り継ぎ便の変更手配はもうしてもらっているのでしょうか?」とまで言うのがアメリカ的発想。これが言えたら旅の達人です。遅延に対する苦情を言っても仕方がない。それよりも目的にちゃんと到着できることを優先するという合理的かつ建設的な思考が働いている表現です。

 ここで大事なことは,航空会社をまたいだ乗り継ぎの場合。例えば,東京-SFは日本航空。SFからダラスはアメリカン航空,ダラスからアトランタはコンチネンタル航空を利用する場合,各々の予約記録が分かれていると,「SFとダラスで乗り継ぎ」というのが見えないために,航空会社による先行手配をしてもらえていないことがあります。同じ航空会社で一気通貫していない時は注意しましょう。

 フライトがキャンセルになった場合は,次の便,その次の便というように同じ航空会社内で順番に割り振っていきますが,正規料金のチケットだと他の航空会社の便に替えてもらうことができる場合があるので交渉してみましょう。

 Could you book me on another airline’s flight?
  (他の航空会社の便を予約してもらえませんか?)

 Can I go on Delta instead?
  (代わりにデルタ航空で行かれますか?)

 Would you endorse my ticket to American?
   (このチケットでアメリカン航空に振り替えてもらえますか?)

 「I must be there tonight! I have a meeting at 9 AM tomorrow morning!(今晩,そこに着かなきゃならないんだ!明日の朝9時に人に会うんだから!)なんて怒鳴っても,「There is nothing I can do about it(私には何もできません)」などと軽くかわされ,余計に腹が立ちます。問題の解決につながる建設的な交渉をした方が賢明です。

米国に多い荷物トラブル

 皆さんはターンテーブルで荷物が出てこなかったという経験はありませんか?2005年は1日平均1万個,年間350万件,1000人に4~5人はロストバゲッジ(lost luggageとも言う)に悩まされたという統計が出ています(USA Today誌2月14日号)。

 その大半は遅かれ早かれ見つかって,ちゃんと持ち主のところに戻るそうなので,遺失物の手続きだけはしっかりやっておきましょう。

 「荷物が出てこなかったのですが」:
  I am missing my luggage.
  My baggage did not arrive.
  My suitcase did not come.

 このように荷物係に申告します。そうすると「Please fill this out.」と申告用紙をくれますので,氏名,荷物札番号,荷物の形状の他に,宿泊先,連絡方法などを記入します。1泊してまた次の場所に移動する場合は,一連の行程表(itinerary)を添付し,どこに届けてもらうかなどを,次のように相談するとよいでしょう。

  I am staying in Chicago for only one night and then go to New York.
  How can I track the progress? 
  Are you going to call me when my bag is found? 
  Is there any number I can call?

 最近は,航空会社のホームページで荷物札番号(Claim tag)を入力すると,進捗状況がわかるようになりました。この場合のClaimは苦情のクレームではなく,要求する,請求するという意味です。日本語の苦情のクレームの英訳はComplainです。

 それでは皆さん,Have a safe and pleasant trip!