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図:Windows Server 2008のActive Directoryが備える「ふりがな機能」
図:Windows Server 2008のActive Directoryが備える「ふりがな機能」
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 既に伝えられている通り,Windows Server “Longhorn”(開発コード名) の正式名称が決まった。大方の予想通り「Windows Server 2008」である。Windows XPとWindows Vista,つまりクライアントOSには「かっこいい」名前が採用されている(関連記事:製品名の決め手は「文字のかっこよさ」?)。しかし,XPに対応するサーバーはWindows Server 2003であり,Vistaに対応するサーバーも同様のルールが適用された。

 恐らくマイクロソフト社内では多くの議論が行われたのだろうが,サーバーOSを名前で選ぶ人はいないだろうから,これで良かったのだろう。むしろ,装飾を廃して堅実に行こうという心意気が感じられるかもしれない。

 Windows Server 2008の核となる新機能,リード・オンリー・ドメイン・コントローラ(RODC)や検疫ネットワークなど,インフラ全体にかかわる機能は機会を改めて別の記事で紹介するとして,今回はWindows Server 2008のActive Directoryにおける小さな追加機能を紹介したい。それは「ふりがな機能」である。

 Active Directoryのオブジェクト名は,ラテン文字はもちろん漢字でもハングルでも構わない。しかし,日本人にとって身近な「ふりがな」機能が存在しなかった。実は,日本からは以前から強い要望があったそうだが,開発の中心地である米国で,その必要性が認知されなかったのだという。やむを得ず,姓・名を漢字で,フルネームをローマ字やひらがなで登録している組織もあるようだ。

 基本的にWindowsは世界共通仕様である。日本独自の拡張は原則として認められない(らしい)。ふりがなが日本独自の要求だとしたら,標準機能に入る可能性は低い。しかし,日本の開発チームは粘り強く交渉を続け,とうとうふりがなの標準化にこぎつけた()。

 ふりがなが使えることで,ユーザー名のソート(並べ替え)や検索が非常に簡単になる。日本人にとっては,その便利さはすぐに想像できるだろう。では,他の国ではどうだろう。漢字を使う国は,中国・台湾,日本,韓国だが,同じ文字で違う読みをするのは日本だけのようだ。しかし,韓国では漢字とハングルを混在して使うため,日本と同じような問題があるのではないかと想像する。また,中国でもピンイン(アルファベットで表記した一種の発音記号)を使えば,簡略字体と旧字体が混在しても簡単にソートできるかもしれない(中国事情に疎いため,実際にそういう状況があるのかどうかは分からない)。

 いずれにしても,ふりがな機能が日本の要望で生まれ,日本のマイクロソフトの力で実現したことは確かである。せっかく追加された機能なので有効に使いたい。