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 ドラッカーは,ネクスト・ソサエテイ(上田惇生訳,ダイヤモンド社)の中で,「今日のCEOに最も必要とされているものが情報責任である」(P.108,L6)と述べています。

 CIOは,このことに対して,どのように対応するのでしょうか。

「情報責任」とは,何か。

 ドラッカーは,「情報責任」について,以下のように述べています。

 今日のCEOに最も必要とされるものが情報責任である。「どのような情報が必要か。どのような形で必要か」を考えることである。そうして初めて,情報の専門家が,こういうものをこういう形で得ることができると答えてくれる。

 しかし,実はその答えさえさほど重要ではない。技術的なことに過ぎない。重要なのは,「いつ必要か。誰から得るか。そして自分はどのような情報を出さなければならないか」という,より根本的な問題のほうである。

 この説明からすれば,情報責任は,話題となっている「財務報告の信頼性を担保する責任」にも通じるものだと理解できます。

 ドラッカーは,同書(ネクスト・ソサエティ)の中で,「情報リテラシー」や「ノンカスタマーの情報」の必要性を強調しています。CIOとして,読むべき一冊だと思います。

それでは,CIOは何をするのか。

 同書の中で,ドラッカーは,「CIOは,道具をつくる者であって,道具を使う者はCEOである。」(P106,L8)とも述べています。

 「CIOは何をするのか」を考える時,「財務報告の信頼性を担保する」責任だけでなく,会社法第348条と会社法施行規則に云う「取締役が構築すべき内部統制に必要な情報」の責任も合わせてみるべきでしょう。

 「CIOは何をするのか」,一言で言えば,このような「ITガバナンス要求を満たす全社的仕組みづくり」です。

 ITガバナンスといえば,COBITを理解する必要がありますし,CIOの仕事を考える場合,不可欠だと思います。

 下の図を御覧ください。

 CIOは,全社的な視点でIT資源を駆使して,最適なITプロセスの構築とITゴールを達成することにより,経営者(CEO)が必要とする情報を提供する道具(仕組み)をつくることになります。

CIO川柳コーナー

 前回の川柳である「大挙して 押しかけ提案 受注せず」を説明します。

 何度か経験していることです。こちらからお願いしたプレゼンテーションの場でもない,普通のIT商談に7人,9人と大挙して来るコンサルタント会社やITベンダーがいるのです。

 これらのいずれのケースも受注できなかったのですが,本人達は,どのように考えているのでしょうか。

 きっと,「意気込み」の表現なのだと思います。

 もしそうであれば,「別の形で検討してほしい」というのが,ユーザー企業の感想でした。「コストが高い原因」と理解されてしまっては,残念なことです。

 次の句は次回に説明します。皆様も,考えてください。

展示会 人脈作り CIO KENJIN:CIO川柳/第21句