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 今回は、前回紹介した映像配信ソフト「Joost」の中身について、ご紹介しようと思います。Joostについて調べていくうちに、意外なことを発見しました。それは、Joostがオープンソース・ソフトウエアを駆使しているということです。

写真●北条の祭
写真●北条の祭
実家の周りで小さいお祭があったので参加してきました。御神輿が練り歩き、山車が走ります。久しぶりに小学校の同級生に会いました。
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 JoostはSkypeの創業者が作ったソフトですが、JoostとSkypeでは、作り方が全然違います。Skypeは独自のソフトウエアとして作られていますが、Joostはオープンソース・ソフトウエアを利用しています。最近,オープンソース・ソフトウエアを使った製品がいくつか出ていますが、それらは開発環境向けのソフトです。Joostのようにユーザー向けソフトウエアで、オープンソース・ソフトウエアが使われているものはあまり見たことがありません。Joostで使われているオープンソース・ソフトウエアを見てみましょう。

 まず、Joostは「Mozilla」のコンポーネントを使っています。Mozillaプロジェクトで作られたアプリケーションは、メッセンジャーなどの「Widget」機能などで使われているようです。ここで気になったのが、Mozillaプロジェクトのオープンソース・ソフトウエアのライセンスです。Mozillaプロジェクトのコードの場合、「MPL」(Mozilla Public License)というライセンスになっていて、Mozillaを含む製品のソースコードを公開する必要があります。つまり、JoostはMozillaのソフトウエアをベースに開発している部分のコードを公開する義務があります。

 その公開はどこで行われているのでしょうか? 探してみると、Webサイト上に、Joostプロジェクトで使われているオープンソース・ソフトウエアの情報がありました。ここには、Mozillaのコードからの変更点が公開されていました。これはdiffファイル(変更点記録用フォーマット)で、数万行のコードが公開されているようです。このページを見て、Mozilla以外にもいくつかのオープンソース・ソフトウエアが使われていることがわかりました。

 例えば、「SQLite」が使われています。SQLiteは、Adobeの「AIR」や、Googleの「Google Gears」などでも使われているローカルRDBMS(データーベース)です。私が面白いと思ったのは、このページではJoostのサーバー環境や、Joostの開発用に使われているオープンソース・ソフトウエアについても公開されている点です。バージョン管理システム「Subversion」でソースコード管理をしたり、OSの「Ubuntu Linux」を使っていたり、ApacheとJavaEEでサーバーを動かしていることが伺えます。

 Skypeでは、GIPS社製のコンポーネントを使っていましたが、基本的にはクローズソース・ソフトとして作っていました。一方、Joostではオープンソース・ソフトウエアを積極的に使っています。これは推測ですが、開発期間の短縮を目指しているのではないでしょうか。