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 「日本のソフトビジネスを変える」を標榜し、中堅・中小ソフト・ベンダーが結集して立ち上げたMIJS(メイド・イン・ジャパン・ソフトウェア)コンソーシアムの活動が新たな段階に入った。07年9月13日に開いた技術部会で梅田弘之部会長(システムインテグレータ社長)が明らかにしたSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)ポータルサイトの立ち上げとSaaSプラットフォーム構想である。現在、メンバー会社数社で共同出資する形でSaaSプラットフォーム運営会社を設立する方向で検討を進めており、早ければ08年春になる可能性もある。

 MIJSコンソーシアムは「日本のソフトをなんとかしよう。みんなで勝負しよう」(梅田氏)と、帳票ソフトのウイングアーク テクノロジーズの内野弘幸社長や営業支援ツールのソフトブレーンの松田孝裕社長、グループウエアのサイボウズの青野慶久社長らが中心になり、07年8月に設立された。会計、生産、販売、物流などの基幹業務ソフト・ベンダーに加えて、営業支援ツールやCRM(顧客情報管理)、ワークフローなどの周辺ソフト・ベンダー20社強が集まり、各社製品の連携を図ることと,手を組んで海外展開を推進することという2つの目標を掲げてスタートした。

 各社ソフトのデータ連携を実現させることからまず着手し、07年11月に標準規格を成果の1つとして発表する。これまで取り組んできたトランザクション連携とマスター共通化で、SOA(サービス指向アーキテクチャ)で連携する仕組みになる。共通インフラ化もある。これが確立した第2段階でSaaSポータルサイトを立ち上げ、ソフト・ベンダー自らが利用モデルも推奨していく。「欧米のSaaSポータルサイトはあるベンダーを中心としたもので、競合製品は入っていないことがあり、ユーザーの選択肢が少ない。加えて、有力製品ごとにSaaSが乱立し、ユーザーは複数と契約がいる」(梅村氏)とし、日本の有力パッケージベンダーが立ち上げるポータルサイトの優勢性を強調する。

 続けて梅田氏は「BtoC(企業対消費者)の楽天市場をBtoB(企業間)版にしたイメージ。ユーザーは楽天市場から一番いいものを選ぶような感覚だ」と内容を説明する。それを事業化に発展させるために、運営母体となるSaaSプラットフォーム会社を共同出資で設立することを模索している。課金・決済や認証、検索、帳票、ワークフロー、ID管理、データ集計/分析、セキュリティなどといったアプリケーションから独立した機能を共通インフラとして用意し、ユーザーはこの上で各社ソフトを連携させて利用できる仕組みになる。ユーザーの自社システムとの連携も可能にする。パッケージベンダーにもこうした共通機能以外の機能強化に集中できるメリットもある。

 「日本の技術を世界に」(梅田氏)という意志を持つパッケージベンダーの集まりであるMIJS。その活動に注目したい。