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 Windowsとはあまり関係ないし,時機も逸しているのですが,どうしても書いておきたいのでご容赦ください。

 2008年4月1日,株式会社アスキーが,株式会社メディアワークスと合併し,株式会社アスキー・メディアワークスになりました。存続会社はメディアワークスなので,アスキーは事実上消滅したことになります。また,その直後に,雑誌「LOGiN」が休刊しました。看板誌である「月刊アスキー」は既にリニューアルを終え,ITビジネス誌となっています。

 アスキーは,「I/O」を出版する工学社と並ぶ老舗パソコン出版社で,マイクロソフト株式会社ができる以前は,日本総代理店としてマイクロソフト製品の日本語化も担当していました。その出版物は,雑誌も書籍も高品質で,大変お世話になったのですが,出版以外でつまずいたようです。現在でも,雑誌部門は好調らしいので,引き続き頑張ってほしいと思います。

 1980年代のアスキーは,パソコン文化を創ろうという気負いが感じられました。月刊アスキーは,「エンサイクロペディアアスキー」としてほとんどすべての記事の再編集版が出版されていたくらいです。後期のエンサイクロペディアアスキーは単に合冊していただけですが,最初の数巻は,連載記事をまとめるなど,書籍として読みやすくなるような工夫がされていました(ただし,なぜか,モトローラの8ビットCPUを使ったハードウエア製作記事だけは収録されていません)。

 Windowsの記事も比較的早かったと思います。アプリケーションも少なく,制限も多かった当時のWindowsですが「タスク・スイッチャーとしてだけでも意味がある」との結論を見てWindowsを導入した覚えがあります(関連記事:月刊アスキー新装刊に向けて)。Windows 3.xはノン・プリエンプティブなマルチタスクOSとして知られていますが,コマンド・プロンプトから起動されるDOSコマンドだけは,(優先度こそのないものの)プリエンプティブなマルチタスクとして動作していました。

 一方,LOGiNは,もう少し軽めの雑誌として位置付けられていたのですが,創刊号と創刊2号の連続記事として「音声合成ハードウエア製作」が取り上げられるなど,ちょっとよく分からないコンセプトでした。

 しかし,LOGiNで最も印象に残っているのは,なんといってもわいせつ画像についての特集号です。当時はまだ珍しかったモザイクを使った写真が新鮮でした。モザイクというのはデジタル技術の一種なんでしょうか?特集に登場した写真のほとんどは当時のPCで処理したものではなく,今思えば何の意味があったのか不思議です。残しておけば価値が出たかもしれません。

 その他,意味もなく「一番分厚いLOGiN」(ページ数が普段より多い)とか,エイプリルフール特集とか,妙に面白い企画がたくさんあったことを覚えています。その後,ゲーム誌となってからは読む機会もなくなりましたが,あの頃のノリは週刊アスキーに受け継がれているようです。

 一方,ハイエンド・ホビイストおよびITプロ向けの月刊誌は「ネットワークマガジン」1誌となってしまいました。こちらは,往年の月刊アスキーのテイストを取り入れて,これからも頑張ってほしいと思います。