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 現地集合現地解散の「多国籍冒険ツアー」「大人の修学旅行」など,独自の旅行企画で知られる旅行代理店「地球体験隊」。その名物社長にして旅行家の中村隊長こと,中村伸一(しんいち)さんのブログとmixi,そして新刊「感動が共感に変わる!」が人気を集めています。

 ブログやSNSを通じて,今回の新刊の情報が流され,アマゾンやmixiのレビューが続々と集まり,ネットコミの輪が広がっているのです。例えば,2008年5月17日現在,アマゾンのレビューは18件で5つ星,mixiのレビューは,51件で4.92点という高評価です。

 何と言っても注目に値するのは,こうした情報の有機的な連鎖が,まさに「感動が感動を呼び共有していく」相乗効果を生んでいることです。気がつけば中村隊長のファンになって,いつかは地球探検隊が主催する冒険旅行に参加してみたいとさえ思ってしまうのです。

 今回は,なぜ,中村隊長のコミュニティに人が集うか,そのブログや書籍の語り口も含めて,秘密を探ってみます。そこには,旅行業界のみならず,あらゆるコミュニティ・マーケティングに役立つ大きな示唆が秘められているのです。

何よりも冒険旅行の企画が面白い,誰かに話したい

 ブログやSNSのキラーコンテンツの1つは,「非日常的な面白体験」です。「非日常的」だからこそ話す=書く価値があり,「面白体験」だからこそ話したい=書きたいと思う人が多いのです。

 その点,地球探検隊の主力商品である「多国籍冒険ツアー」「大人の修学旅行」は,そのネーミングの妙も相まって,ネットコミがネットコミを呼ぶ「ブログの話題」にはピッタリでしょう。例えば,遊牧民のテントである「パオ」に泊まりながら,騎馬に乗ってモンゴルの大平原を駆け抜ける旅や,沖縄をあえて歩いて回る旅などは,地球探検隊でなければ企画しないはずです。

 「何でもある」インターネットの世界では,「オンリーワンの独自企画」なくしてはネットコミは生まれません。その点でも,地球探検隊が企画する「あっと驚く冒険旅行」は,もともと情報伝播力の強い「非日常なオンリーワン商品」だったのです。

冒険旅行「現場」の臨場感が伝わる疑似体験

 しかし,地球探検隊のホームページを見たところで,その冒険旅行のアウトラインこそ分かっても,感動伝達力には限界があります。毎日,魅力的な旅行企画などが更新されてはいますが,一方通行の情報だけでは,どんなドキドキわくわくが待っているかがダイレクトに伝わってくるわけではありません。

 やはり「現場」で「何が起こっているか」を生々しく伝えるには,ブログでのライブ中継と組み合わせなくてはならないのです。そこで,人気ブログ「中村隊長のビタミンT」を中心にした,各隊員のブログによる情報発信が欠かせないことになります。地球探検隊のホームページは「フォーマルで静的なオモテ情報」,隊長や隊員のブログは「カジュアルで動的なウラ情報」を担当することで,地球探検隊の魅力を両面から伝えることができるわけです。

 隊長や隊員のブログで「冒険の現場を疑似体験」できれば,既に参加したことがある人なら,今一度,胸がときめくことでしょう。また,いつか参加したい人ならば,地球探検隊が提案している「冒険旅行がどんなものか」「自分でも参加できそうか」を実感できることでしょう。

冒険旅行で修羅場を共に味わうから共感が生まれる

 地球探検隊のブログコミュニティの特長は,隊長を中心として,参加した隊員も自主的に情報発信をして,共感の輪が育まれていることです。

 お客様とのコミュニティをネットで作ろうとしている人は数あれど,とりわけ地球探検隊のコミュニティがパワフルに見え,絆(きずな)が堅固に見えるのはなぜでしょうか。

 やはり,それは冒険旅行で「苦楽と感動を体感した共通体験」がベースになっているからでしょう。

 現代は,商品やサービスの供給者と生活者とが,国際的な分業や,見栄えの良い店構え・広告で分断された時代と言っても良いでしょう。供給者の顔が見えないばかりか,共通の体験も希薄になっているのです。

 昔ならば,町中に工場があって生産現場を垣間見ることができましたし,商店街に行けば魚をさばきコロッケをあげて,お惣菜を作っていたものです。そして,買い物とはつくり手との対話であり,お互いの人柄までも感じられたものです。

 しかし今では,均質化,機械化されたコンビニやチェーンストアで,生活者はマニュアル通りの店員とあいさつも交わさずに買い物をしています。これでは,どんな人がどんな気持ちで商品を作り販売しているか,伝わるはずもありません。

 その反動と言っても良いでしょう。興味があることに対しては,その商品企画や生産プロセスにも参加したい,キーマンとも対話したいと熱望する「先進的あるいは回帰的生活者」がネットで上でブロガー=ネットコミの発信源として活躍するようになりました。その象徴的な姿を,特別な商品体験を育みやすい「地球探検隊の参加隊員」に見たと言ったら大げさでしょうか?