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 順に見ていこう。

(1)設定した目標を安易に下げない

 人は,自分の設定した目標が「とても達成できそうにない」と感じると,その目標を安易に下げてしまいがちだ。この状態を放置しておくと,すぐに「難しい」「解決できない」と思い込み,目標を下げて妥協する癖がついてしまう。

 「問題は必ず解決できる」と強く意識するよう,メンバーに対し,そして何より自分に対して徹底させたい。

(2)どの作業を誰の責任で行うかを常に明確にする

 「誰が,いつまでに作業をするのか」という作業責任をあいまいにすると,仕事は進まない。誰に何の責任があるかを明確にしておこう。

(3)本当の進捗状況が分かるように具体的に質問する

 作業の進捗を確認する際は,具体的に何がどうなっているのかを確認していく。こうすることで,本当にできているのか,できていないかが分かる。

(4)問題を正しく認識できる聞き方をする

 問題が発生した際,当事者への確認の仕方が悪いと正しく問題を把握できない。「何が問題なんだ? 何をやっていたんだ!」などと高圧的に聞くと,メンバーは萎縮してしまい,真実を話さなくなってしまう可能性がある。

(5)状況把握と問題解決の話し合いを一緒にしない

 状況把握はスピード重視で,事実情報の収集が中心となる。まず,状況をしっかりつかみ,それとは別に問題解決に向けた話し合いをする必要がある。

(6)問題を正しく特定する

 何が原因なのか,何がまずいのかを正確に把握しないと,問題解決の方向性がずれてしまう。大事なのは,正しく問題をつかむことだ。

(7)問題や作業遅れが生じたときに,いつまでに対応するかを日付単位で管理する

 一度解決しようとしてできなかったり,そもそも問題の解決が難しかったりすると,対応がズルズルと遅れてしまう恐れがある。これを防ぐには,誰の責任でいつまでに何をするのかを明確に管理しなければならない。

(8)解決策を関係者で共有する

 考えた解決策をマニュアル化したり,ルール化することで,共有ノウハウとして次回以降も使えるようにする。このように運用すれば,ノウハウが増えて問題解決が容易になる。

 ここで挙げた8の習慣は,どれも当たり前で簡単なことばかりだという印象を持つかもしれない。しかし実際には,多くの人が実務では出来ていないのである。

 これだけのことがいつでも,誰に対してでも正しくできれば,マネジメント能力は高まり,緩いマネジメントから脱却できる。ぜひ,習慣にしてほしい。
 
 次回は7つの力の3つめに当たる「仕事を頼む」を紹介する。なお,この連載と連動したスキルアップ記事を「キャリア・バー」という筆者のWebサイトで掲載している。「8つの習慣」のチェックリストも用意しているので,よろしければご覧いただきたい。