記者の眼
目次
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個人データ活用シンポジウムに企業関係者が殺到、新たなビジネス狙う
改正個人情報保護法の全面施行を直前に控えた2017年5月、「個人主導のデータ流通」をテーマにしたシンポジウムが都内で開かれ、企業関係者が詰めかけた。
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失敗と成功のあいだ
このところ、「これは失敗プロジェクトといっていいのだろうか」と、考え込んでしまう機会が増えた。かつては、「期限までに開発が完了しなかった」「稼働はしたものの不具合続き」といった開発プロジェクトなら、「失敗」といって差し支えなかった。
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悲しくて立てなくても走れ!
6月2日に公開した『心が折れても立ち向かっていく方法』の続編をお届けする。難しいプロジェクトや仕事の渦中にあって、心が折れそうになり、悲しくて涙がこぼれそうになる時があるかもしれない。だが、それでもなんとか走っていかなければならない。
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機内Wi-Fi無料化で考えた、「ITで稼ぐJAL」への覚悟は本物か
「国内地方マーケットにおける選好性向上に向けては、『機内Wi-Fiサービス』(公衆無線LAN)の無料化などで競合他社の一歩先を行く新しい機内環境の提供に努めていく」――。記者は、日本航空(JAL)の中期経営計画の説明会での発言が気になっていた。
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プログラマーではない人がプログラミングを学ぶのは無駄なのか
個人が身に付けるべき技能として「プログラミング」が大きな注目を集めている。2020年からは小学校でのプログラミング教育が必修になる。プログラミング教育を大きな柱の一つに掲げたN高等学校(N高)も登場した。小中学生や高校生、あるいは社会人を対象にしたプログラミングスクールも盛んだ。
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本当に日本は「フリーWi-Fi後進国」か
「スマホをサカサにして撮ればいいんだよ」。先日、ある日本酒マニアの友人と酒を酌み交わしていたときに、こんな知恵を彼から授かった。
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だから「PMO」はこんなに嫌われる
PMO(Project Management Office)の存在意義が問われている。PMOは一般に、各プロジェクトの運営事務局や、社内標準の整備、トラブル対応、人材育成などの役割を担う。ところがPMOに所属するスタッフの現場感の欠如や、経営層に近い立場からくる傲慢さが目立ち、現場の反発を招くケー…
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シスアドは復活できるのか
2017年6月3日、都内の大学にある会議スペース。50人ほどが参加した勉強会が開かれていた。参加者にはAIやビッグデータを学ぶという目的に加えて、ある共通した思いがあった。
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女性の部下に「できません」と言われた時、あなたはどうする?
「世の中の男性管理職に、声を大にして言いたいことがあるんですよ」。ある企業でIT部門を統括する女性役員に取材したときのことだ。ひょんなことから男性と女性の仕事に対する考え方の違いに話題が移った。
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恐れすぎるのは愚かだ、サイバー攻撃はアニメの「防壁迷路」で対処
ランサムウエア「WannaCry」にJavaのWebアプリケーションフレームワーク「Struts2」と、2017年前半は脆弱性にまつわる大規模なサイバー攻撃が発生し、日本でも被害が続出した。標的型攻撃の脅威も消えたわけではない。
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衝撃の駅ナカ広告を見上げ、ムチャぶりの働き方改革について考えた
働き方改革ブームに戸惑う現場の、上司には言いづらい本音をうまく代弁しているなーー。JR品川駅で見かけた駅ナカ広告に筆者は思わず膝を打った。
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逃げ出した猫を探す、追尾ミサイルの手法でBluetoothの限界に挑む
猫が家から逃げ出した──。猫を飼っている人にとって、けがや病気に次ぐ心配事だ。IoTが普及しつつある今、そんなときの備えになる技術的な対策は何か無いのだろうか。
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心が折れても立ち向かっていく方法
「心が折れる」という言い方がある。壁にぶつかり意欲を失った状態を指すらしい。何かのプロジェクトが難航し、出口が見えない状態で徹夜を強いられたら、意欲を失う危険がある。心が折れても立ち向かっていけるだろうか。
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どうする?スマートフォンに押し寄せる巨大データ
筆者はMVNO(仮想移動体通信事業者)のサービスを利用しているが、多くの携帯電話サービスと同様に月間の通信容量が決まっている。ルーターが不調のあいだは、通信容量の消費がいつも以上に気になると同時に、スマートフォンの利用は結構Wi-Fi接続頼みであることが分かった。
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「仕様漏れ」に陥らない三つのワザ
要件定義はとにかく難しい。炎上するプロジェクトはだいたい要件定義が失敗している。「この仕様は間違っている」「この項目がないのはおかしい」などと、プロジェクトの終わりが見えたころに指摘される。仕様書や要件定義書まで戻って変更して、設計・実装のやり直しに追われることになる。
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2枚目の名刺のススメ、育児中の女性ITコンサルが理想のリュックを作るまで
2枚目の名刺は、人を大きく成長させる。そんな一人が横山加代子さんだ。IT企業に勤務しながら、「働く女性のためのビジネスリュック」を考案。クラウドファンディングで資金調達して、募集開始後すぐに目標額を集めたすご腕だ。さらに2歳のお子さんを育てる母親でもある。
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「無人」だから客が集まる、チャットボット接客が続々
小売業界では、販売スタッフの立っている場所で客が立ち寄りやすい店になるか、入りにくい雰囲気の店になるかが分かれるという。立ち寄りやすい店は店員の存在感をあまり感じさせない。この知恵がネットビジネスの分野でも生きようとしている。人に代わって最初に“接客”するのはチャットボットだ。
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我々はなぜ「導入事例」を信じてしまうのか
IT業界では「ソリューション」という言葉をよく使う。筆者はこの言葉をあまり使いたくない。
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「空気を読む」ばかりでは強くなれない
「空気を読めよ」。こんな言葉で失言や失態を指摘された記憶はあるだろうか。器用だったり人好きのする性格だったりすれば、記憶にないかもしれない。筆者もときどき言われるが、あまり気にしていない。
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専有クラウドはいずれ沈む泥舟
「ホステッドプライベートクラウド」「プライベートクラウド・アズ・ア・サービス」など呼び方はいくつもあるが、サーバーを1社で専有する専有クラウドの市場が拡大している。国内ではパブリッククラウドを上回るとの予想もある専有クラウドだが、はたして本当に成長するのだろうか。