記者の眼
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中央省庁再編はアニメやCGなどコンテンツ産業に吉と出るか
「1966年秋ベトナム戦争最中,日本の中のアメリカ---米軍・横田基地。ファントムF4戦闘機があわただしくスクランブル発進する基地周辺を殺伐とした空気が包むなか,街では不審な自殺が相次いでいた」。こんなプロローグで始まる長編アニメ映画「BLOOD THE LAST VAMPIRE」。
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ブランドを汚されては,黙っていられない!
全国紙の紙面を「ドメイン」などという単語が大きな活字で飾る時代が来るとは,いったい誰に予想できただろう。ドメイン名はインターネット上の“住所”であり,多くのインターネット・ユーザーにとっては,WebサイトのURLの一部に過ぎなかったはずだ。そんな文字列の意味だとか価値だとかに思いを巡らせる人など,…
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コンピュータ・ベンダーの営業は変われるか?
コンピュータ・メーカーやSI(システム・インテグレーション)会社,コンピュータ・ディーラーなどコンピュータ・ベンダーの営業マンにも,コンサルティング能力が必要と言われて久しい。しかし,これまでは営業マンに対して体系だったコンサルティング教育はあまり行われていなかった。
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「ITは環境に優しくなれるか?」
IT革命だ,21世紀だ,などという言葉が巷では踊っているが,今回は,ITの前提条件とITの使途を基本に立ち返って考えてみたい。
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システム運用コストは月々定額の方がいい?
最近,オン・デマンドという言葉が気になっている。オン・デマンドといえば,「ビデオ・オン・デマンド」など,かつてよく使われた言葉だが,最近,また耳にする機会が増えているからだ。
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【記者の眼】アクセス・ランキングに,「日本のIT Pro」の意識を見る
経済面を見れば景気の悪い話,社会面を見れば殺伐とした事件ばかり。それでもどうにか21世紀が始まりました。たいへん遅ればせながら,あけましておめでとうございます。
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iモード・ユーザー層が拓く東アジア若者ネットワーク文化
パソコン以外からのインターネットへのアクセスが,日本では過半を超えようとしている。もちろん主役はiモードだ。
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ブロードバンド・サービスの見えざる壁
ようやく,ほんとうにようやく,ブロードバンド通信サービスの最後の一つが現実になった。個人ユーザー宅にまで光ファイバーを引き込み,定額制でIPサービスを行う「光・IP通信網サービス(仮称)」が一部地域で始まる。しかし
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あなたはどんな基準で住まいを選びますか?
家は一生で一番の大きな買い物などと言われているが,あなたはどのような基準で終(つい)の棲家を選びますか?
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一戸建てよりマンションがお得? NTTのFTTHで10M回線がやって来る
NTT東西地域会社がFTTH(fiber to the home)の試験サービス「光・IP通信網サービス」(仮称)を12月26日に開始する。半年間の試験期間を経て本サービスに移行する予定だ。試験サービス中の提供エリアは,東京と大阪の一部に限定されるが,本サービスに移行した後にエリアを拡大し,200…
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「Mooreの法則」は死なず,生き延びたマイクロプロセサの鉄則
米Intelは2000年12月11日に,30nm(0.03μm)と世界最小のトランジスタを開発したことを明らかにした。同日開催の学会「International Electron Device Meeting(IEDM)」で発表したものだ。
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電波利用は根本的な見直しが必要だ
米国の地上波デジタル放送が惨憺(さんたん)たる状況のようだ。
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香港らしさを漂わせる香港のネットビジネス
貿易・商業の街,香港。製造業が20%に達しないこの都市でも,インターネット関連ビジネスが盛んになっている。
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究極のブロードバンド・コンテンツはテレビ電話?
今,21世紀の最初の号である2001年1月号の特集記事を執筆した。「お決まり」とも言えるが,21世紀を展望する内容の記事である。そこで21世紀のブロードバンド時代には,どのようなコンテンツが登場するか考えてみた。取材先にも,もちろん聞いてみた。
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既存メディアが持つ“競争排除”の体質を,東経110度CS放送に持ち込むな
郵政省は2000年12月18日に,東経110度CS放送の参入候補者を電波監理審議会(電監審)に諮問する。電監審への諮問は当初,12月8日の予定だった。しかし候補者を絞り込む作業に予想以上の時間がかかり,12月8日に諮問することができなかった。
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「SANかNASか」は,付加価値という名の迷惑な論争
ちょうど2カ月前の10月中旬。ところは,大統領選で注目を集める米国フロリダ州。調査会社の米ガートナー主催の「ITエキスポ」が,世界50カ国から約1万人の参加者を集め6日間の日程で行われた。キーノート・スピーチは,米HP(ヒューレット・パッカード)のカーリー・フィオリーナ会長,米サン・マイクロシステ…
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日本で芽を吹くEJBソフト部品ビジネス
ソフトウエアの部品化・再利用することで開発を合理化する??ソフトウエア開発に従事する者にとっては,これは永遠の課題である。大テーマとは,すなわち難しいテーマということだ。だが,このソフト部品化をビジネスにする動きが急速に盛り上がってきた。
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日本企業のインターネット利用状況を調べてみたら
1年ほど前,約900社の日本企業を対象にインターネットの利用状況を調査した。Y2K対策のめどがたち,2000年はいよいよインターネットのビジネス利用が本格化する。日ごろ誌面で取り上げているインターネット技術,サービスが実際にどの程度利用されていくのか,それを調べるためである。
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2000年は開発ツールの当たり年
気が付けば20世紀最後の年も,終わりを迎えようとしている。「2000年問題で大混乱が起きる」などと大騒ぎをした1年前と比べ,穏やかな年の瀬を迎えているようだ。
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ウイルス対策に余計な知識は不要
コンピュータ・ウイルスがまたまた猛威をふるっている。情報処理振興事業協会(IPA)がまとめた2000年10月のウイルスの国内発見届出状況は,906件と過去最悪を記録した。とりわけ電子メールを悪用して広がる「W32/MTX」と呼ぶ,Windowsの独立実行ファイル型ウイルスの影響が深刻だ。ウイルス添付…