記者の眼
目次
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日本発のオープンソース・ソフトウエアが増殖中
オープンソース・ソフトの更新情報を収集しているfreshmeat-Jサイトのリニューアル・オープンからもうすぐ3カ月。このサイトが元記事として参照している「freshmeat」では,欧米を中心に毎日100本近くのオープンソース・ソフトの更新情報が集まる。こうしたなかに,日本発で人気を集めるソフトが…
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Javaソフト部品ビジネスへ向け,ライバル会社が手を組む
「ソフト部品ビジネス」の立ち上げでは,米国よりも日本が先行するかもしれない。Javaによるソフト部品である「EJB(Enterprise JavaBeans)コンポーネント」の活用へ向けて,国内有力システム・ベンダーらが動き始めたからだ。
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「動作確認」から「動作保証」に格上げされたLinux
ブームは沈静化したLinuxだが,サーバー・ベンダーの取り組みはむしろ本格化している。きっかけになったのは,「全サーバーでLinuxをサポートする」と宣言した日本アイ・ビー・エムの発表だ。ブームのときは,とりあえずおつき合い程度でLinuxに取り組んでいた大手ベンダーも「IBMは本気らしい」という…
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ネット協業型ビジネスの支援ソフト「EIP」がCRMの次を襲う
IT業界の変化のスピードが一段と加速している。現在の主流はeビジネスとCRM(Customer Relationship Management)だが,eビジネスは大枠として残るにしてもCRMにはそろそろ秋風が立ち始めた。
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マイクロソフトが失った2年間
この9月26日,日米のマイクロソフトはWindows 2000の最上位版「Datacenter Server」を正式発表した。同社にとって長年の悲願である「大規模サーバー市場への本格進出」を果たすための最終兵器である。Datacenter Serverは最大で32個のプロセサと64Gバイトのメモリ…
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NTTドコモの「危険な賭け」
9月27日,NTTドコモは米アメリカ・オンライン(AOL)との提携を正式発表した。その内容は,移動通信網と固定通信網の融合による新しいインターネット・サービス「FMC(Fixed Mobile Convergence)」を共同開発し,それをグローバルに展開していくというものだ。だが,NTTドコモが…
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ブロードバンドがやって来る
最近,日本でも「ブロードバンド」(broadband)なる言葉をあらゆるメディアで目にするようになってきた。直訳すれば「高速・広帯域」。何の変哲もない言葉である。
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インターネットが線から面に変わるとき
もう6年も前の1994年のこと。パソコン雑誌でリムーバブル・メディアの特集を担当した。2倍速のCD-ROMドライブがパソコンの標準的な装備になりつつあった時期で,大きなデータやソフトウエアの配布媒体としてはCD-ROMでほぼ決まりだった。問題は,バックアップやデータ交換などに使える媒体としてどれが…
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コクヨのクリック&モルタル戦略の成否は?
文具メーカー最大手のコクヨは,SOHOや従業員30人以下の小規模企業向けにオフィス用品をインターネットなどで直販する電子商取引(EC)に乗り出す。10月2日に子会社「カウネット」を設立し,来年1月からサービスを始める予定だ。
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IPネットが苦手なもの
「それにしても,どうして企業のシステム部門はVoIP(voice over internet protocol)が好きなんだろう?」??。とある勉強会の打ち上げでやってきた中華料理店。シドニー五輪の話題でひとしきり盛り上がった後,となりの席のMさんがつぶやいた。
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届かない電子メール
最近,メールを送っても「あて先不明」で帰ってきたり,所定のメールボックスに届きはするものの,いつまでも読み出されていないらしいメールが多くなってきた。
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かわいそうなCOBOL
COBOLの特集を書いた。参考となる書籍を最後に紹介するとけっこうウケがいいので,今回も1ページ作ろうかと思った。書店を回って比較的良さそうな書籍を5,6冊買い込んで,表紙の写真を撮影して・・・。でも,結局そのページを作るのはやめてしまった。
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相変わらず分かりにくい「通信」ではあるが...。
「通信は分かりにくい」---。8月31日に東西NTT地域会社が発表した県内市外通話料金の値下げは,分かりにくいものの一つである。値下げの話なので,ユーザーとしては素直に歓迎すれば良いのだろうが...。
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インターネットがつまらない
「職住分離」「仕事は家庭に持ち込まない」と称して,自宅にはパソコンを導入せずにつっぱっていたのだが,とうとうノート・パソコンとCATVインターネット接続を入れることになってしまった。だが,なんだか最近,「インターネットはつまらない」。
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インテルの足下をすくった破壊的イノベーション
生き馬の目を抜くIT(情報技術)業界。そこに,こんな格言がある。「ゲームに勝つ確実な方法がある。ゲームのルールを自分が勝てるように変えてしまうことだ」。米サン・マイクロシステムズの創設者の一人で,副社長のビル・ジョイ氏が語った言葉である。
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アウトソーシングの波に乗るシンガポール
半導体産業がこれまでの垂直統合から水平展開へと大きく変わろうとしているこの時代。より水平展開を進める動きがシンガポールで出てきた。
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現実味を増してきた多言語ドメイン名
ドメイン名の多言語化に関する動きがにわかに活発になってきている。これまでドメイン名の多言語化といえば,ICANN(インターネット・コーポレーション・フォー・アサインド・ネームズ・アンド・ナンバーズ)などによる研究レベルのものがほとんどだったが,ここにきて米ネットワーク・ソリューションズ(NSI)や日…
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開発効率かユーザの利便性か,それが問題だ
例年秋になると,私は「開発ツール」モードに入る。日経バイトでここ数年,開発ツール増刊号を発行しているからだ。
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手軽に安く配信できるようになったブロードバンドの映像コンテンツ
インターネットや通信衛星を使って,テレビやVTR並みの画質の映像コンテンツを配信する企業が増えてきた。1M~6Mビット/秒の回線速度に対応したコンテンツを,月々50万~60万円程度のランニング・コストで配信できるようになったためである。インターネットと通信衛星を目的や用途に合わせて選択しながら,金…
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ドリキャスでPS用ゲームを楽しめるようにしたら誰が儲かるのか
明日のゲーム業界を占う上で必見の展示会といわれるE3(Electronic Entertainment Expo)が今年も米国ロサンゼルス市で開かれた。米国版プレイステーション2の登場と並んで来場者をあっと驚かせたのが,米国のソフトウエア会社Bleem社の展示だった。同社が出展したソフトウエア「b…