記者の眼
目次
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次世代携帯電話IMT2000,普及へのハードルは高く,当初の現実解はデュアル端末か
次世代携帯電話IMT-2000のスタートがあと1年足らずに迫ってきた。NTTドコモは2001年5月末に東京23区と川崎・横浜地区で,IMT-2000のサービスを開始すると発表した。これに続き,東海,関西では2001年12月ごろ,残る地域も2002年4月までにはサービスを開始する予定だ。これに追随す…
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Javaが分かれば,Microsoft.NETが分かる
米Microsoftがこの6月,満を期して発表した「Microsoft.NET」構想への受け止め方は様々だ。メディアでは「まだ良く分からない」という反応が多い。実際,具体的な製品が揃い始めるのが2~3年先というのだから,まだ評価を下す時期とはいえない。 ここで,Microsoft.NETをいち早く理…
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想像力をかき立てる「ホーム・ネットワーク規格書」
家庭内の機器をネットワークで接続し,制御するための標準システムの規格を策定している「エコーネットコンソーシアム」が「エコーネット規格書version1.0」を発表した。この規格書を見ると,家電メーカ各社が将来のホーム・ネットワーク向けに,どのような機器をどう制御したいと考えているのかが何となく想像で…
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犯罪者は,そんなあなたを狙っている
それにしても,コンピュータ・ウイルスの新種の登場や,不正アクセスにつながるセキュリティ・ホール発見の報告が後を絶たない。こう言うと,「またセキュリティの話か」「マスコミはコンピュータ・ウイルスやクラッカについて大袈裟に扱い過ぎ」と思われる方がいらっしゃるかもしれない。
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ネットショッピング経験率が急激に上昇
インターネット・ショッピングの利用経験者が初めて過半数を突破して57.7%に----。日経ネットビジネスが行った『インターネット・アクティブ・ユーザ調査』の結果を1文で表現するとこうなる。「既に買い物をしたことがあり,今後も利用したい」と答えたユーザは男性の57.6%,女性の55.2%に達している…
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超高速の伝送技術の先に見えるインターネットの姿
いまさら言うことでもないが,インターネットは日々急速に拡大し,成長が衰える気配はない。95年末に,イーサネットの開発者であるボブ・メトカフ氏は急激に成長するインターネットの状況を見て,「インターネットは96年に崩壊する」と予言。96年に入り,さまざまな議論を巻き起こした。
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ナレッジ・マネジメントとグループウエアって違うもの?
こんどはナレッジ・マネジメント(KM)だそうだ。1990年代半ばのグループウエア,同後半のイントラネット??これまでにも散々,「情報の共有」をテーマにしたキーワードがブームとも呼ぶべき盛り上がりを見せた。
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お次はテレビでインターネット? それともケータイで?
「パソコンは難しい。だから,パソコンがなくてもインターネットができるようにします」というのがここ数カ月の情報家電メーカや通信機器メーカの宣伝文句だ。
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沖縄サミットはITバブルを発生させてしまうのか
沖縄サミット(主要国首脳会議)が7月21日から始まるが,その主たるテーマがIT(情報技術)となることで,コンピュータやネットワーク業界はもとより,それらと関係のない業界も,さらには一般市民もITに注目し始めた。歴史的に見れば,こうしたテクノロジの活用問題が政治的な討議の主テーマとなることは異例だ。画…
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日本の通信機器メーカが中国市場で“モトローラ”になれない理由
6月末から7月はじめにかけて中国の北京市と天津市を訪ねた。ある会合でたまたま,携帯電話の話題になった。
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ユーザ・フレンドリになってきたLinux
日経バイト8月号で,さまざまなネットワークOSを使ってイントラネット/インターネット環境を構築するという作業に取り組んだ。扱ったのは「Windows 2000 Server」「Novell Small Business Suite 5」「NetWare 5.1」「Solaris 8」「TurboLi…
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インターネット・バンキングを解約した理由
先日,約1年半利用していたインターネット・バンキングを解約した。従来,ユーザー認証にディジタル証明書を利用していたが,それを廃止してパスワードだけによるユーザー認証になってしまったからだ。
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「格付け」サイトの利用術
「インターネットで格付けは見られますか」----。最近,ネット株取引に熱心な知人から,こうたずねられた。インターネットによる株取引や銀行口座が増えて,個人レベルの金融ネットワークが定着しつつある。実際,格付け機関に勤める私にも個人からいろいろな質問が寄せられるようになった。
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ASPがコンビニならば…
今ではどうかわからないが,30年ほど前の小学校の社会科の教科書に,「よろずや」という業態の小売店が紹介されていたことを,妙に鮮明に覚えている。当時住んでいた東京郊外の団地の周囲には,本物の「よろずや」はなかった。そのせいもあってだろう,「生鮮食品も衣料品も日用品もおもちゃも文房具も本も,なんでも売っ…
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次世代携帯電話で活気付くか,建設プロジェクト管理ASPの行方
不振にあえぐ建設業界。さぞかし情報技術関連向けの話題など冷え切っているのかと思いきや,実はASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)形式の新サービスに話題が集まり始めている。その新ASPとは「プロジェクト管理システム」だ。
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新型ソフトに見る日本のお寒い実情
「Napster」「Gnutella」と呼ぶソフトウエアがインターネットの世界で台風の目になっている。
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NTT再編から1年,何を整理しておくべきか?
昨年7月のNTT再編から1年が経過した。そして,早くも「再々編」の議論が始まっている。1年前の再編自体は,電話中心の古い考え方の下での妥協の産物と言えるだろう。経緯やメンツなどにこだわらず,どんどん考え直すべきだと思う。しかし,今の議論を見ていると,NTT網への接続料の値下げについての日米交渉,東西…
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オープン・ソースの音楽圧縮技術Vorbis登場
音楽圧縮技術MP3の登場によって,CDの音楽をパソコンで再生可能な音楽ファイルに変換するツールが多数登場した。
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インターネットが政治を変える日---暗号技術による電子投票の未来(後編)
「不在者投票用封筒」のちょっとした仕掛けとは、外封筒と内封筒からなる2重構造だ。沖縄出張中の私は、投票用紙を内封筒に入れて封をし、さらに外封筒に入れてもう一度封をする。これを沖縄の選挙管理委員会に託して東京に送ってもらう。東京の開票人はまず外封筒を開いて内封筒を取りだし、他の地方から送られてきた同…
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インターネットが政治を変える日---暗号技術による電子投票の未来(前編)
自治省の集計によれば、今回の総選挙の不在者投票者数は約550万人で、前回のほぼ2倍と大きく伸びた。しかしこの数字をもっても、投票率を大きく押し上げるには至らなかった。空模様の影響もあり、今回の投票率は62.49%と戦後2番目の低い数字を記録した。