記者の眼
目次
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狙われる「Outlook」
ゴールデンウィーク中に新聞やテレビなどで大々的に報道されたコンピュータ・ウイルス「LoveLetter」。ユーザ・マシンの特定ファイルに感染,破壊する。同時に,ユーザが米Microsoftのメール・ソフト「Outlook」を使っている場合,ウイルスを添付した電子メールを勝手に送信して感染を広げる悪…
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Mac版IEに見つかったJavaセキュリティ・ホールを考える
MacOS版のIE(Internet Explorer)に,セキュリティ・ホールが見つかった。セキュリティ・ホールはMacOS8.0.x以降のほとんどの版にある。MacOS版IEはとりあえずJava機能を無効にして使うべきだ。
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お寒い状況が続く日本のアクセス回線
5月26日の高速インターネット・アクセス・サイトに,「爆発的に普及が進む韓国のブロードバンド・サービス。2000年4月時点で160万をうかがう」という記事を掲載した。
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株価急落でどうなる米国インターネット会社
2000年3月10日,米NASDAQの総合指数が歴史的な上昇を見せ5048.62になった。これを支えたのはハイテク関連企業,特にインターネット関連会社だった。インターネットによって米国経済がより強くなるという考えから,米国のインターネット関連株の多くに高値が付いた。
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e?コマースからT?コマース?
4月に米ラスベガスで開催された「NAB2000」に派遣した学生の報告に目を通していたら,「T?コマース(T-Commerce)」という言葉に気が付いた。NABは全米放送事業者協会のことである。この展示会にゼミの学生を派遣したのは,「IT(情報技術)の流れを占うのは,もうコムデックスではなくNABだ…
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ネットワーク・ユーザの裾野を広げるのは日本企業の役割
米国ネット関連の株価が急落し,国内でもネット関連企業の株安がこのところずっと続いている。しかし日本のネットビジネスはこれからだ。今の国内で収益の上がらないネット関連企業の株安を米国のネットバブル崩壊と関連付けるのはあまりにも早計のような気がする。実際,日本企業のインターネット活用のレベルは,96~…
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社内外の情報の活用を図る企業ポータル・サイトをいますぐ構築を!
1995年ごろを境に,企業へのパソコンとネットワークの導入が一気に進んだ。今やほとんどの大企業が一人1台以上のパソコン環境を構築し,インターネットによって社内外と連絡を取り合うようになった。
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「ワン・トゥ・ワン」だけじゃダメだ!
インターネットを活用し,マスマーケットを狙ったヒット商品を生み出せ-----。最近,インターネット上でのマーケティングで,その“教義”とも言える「ワン・トゥ・ワン・マーケティング」とは異なるアプローチの成功例が登場している。
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ユーザにやさしいセキュリティ情報を
しかし,次から次へとセキュリティ・ホールが見つかるものだ。Internet Explorer,電子メール・ソフトのOutlook/Outlook Express,Officeファミリ・・・。これらのいずれかで,毎月のようにセキュリティ・ホールが見つかっている。
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大山鳴動して・・・影響はほとんどない,MTH搭載マザーボード交換問題
2000年5月10日に米Intelが突然,「MTH(memory translator hub)」チップを搭載したマザーボードの交換を始めると発表した。MTHは820チップセットのオプションLSIである。主記憶にDirect RDRAMを使うことを想定した820を,SDRAMと組み合わせて使えるよ…
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普及に向かうネット銀行,次の課題は使いやすさ
インターネット・バンキング・サービス無料化への動きが激しくなってきた。
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iモードで社内情報格差は解消できるか? --- 実験で可能性を検証
今年に入って新聞や雑誌をにぎわせている言葉の一つに,「デジタル・デバイド(情報格差)」がある。インターネットやパソコンが普及し,それらを利用できる/使いこなせる人と使えない人との間で,収入や教育レベルの格差が広がるというものだ。
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日本IBMの過激なグローバル化の成否
「わたしの出番はもうありませんね」。「古き良き日本アイ・ビー・エムはなくなります」。50代の日本IBM社員が長年の顧客や日本IBMのOBにこう漏らした,という話があちらこちらから聞こえてくる。絶対数は分からないものの,一部のベテラン社員の士気が下がっていることは間違いない。
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再検証,ユーザ数が増加に転じたPHSの実力
PHSサービスのユーザ数減少に,ようやく下げ止まりが見えてきた。2000年4月末時点の加入台数は575万7000台で,3月末に比べて4万9000台の増加。ここ半年間で見ると,99年11月と2000年2月を除けば月間で数万台ずつ伸びている。一般に,3月と4月は電話サービスの需要期のため,今後もユーザ…
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当世若者気質への懸念
あるIT企業の学生懸賞論文の審査員として多数の論文を読み,学生と面接する機会があった。大学の教師として普段から学生に接して議論もしているので,若者の考え方はある程度理解しているつもりでいたが,これは世間知らずだった。
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国内企業がセキュリティを守れないのは企業体質が原因?
つい最近まで,「ハッカ」や「クラッカ」という言葉に誇大な妄想を抱いていた。「セキュリティにどれだけ気を使っても,腕利きのクラッカに狙われたらひとたまりもない」という妄想だ。確かに,一部に深い技術知識を持ったクラッカはいる。どんなシステムでも,必ず“穴”を見つけて侵入してくるスーパクラッカだ。しかし…
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XMLの本当の価値
XML(拡張可能マークアップ言語)を実システムに採用する動きが始まっている。EC(電子商取引)データをやり取りするための記述言語として,XMLが今後の業界標準になるという見方が定着してきたからである。しかしXMLのメリットは「標準」ということだけではない。標準であることを理由に安易にXMLを採用す…
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iモードよ,もっと大きなビジネスモデルを描け
iモードが世界の注目を浴びている。WWW対応の携帯電話がパソコンに代わって,一般向けのインターネットへのアクセス手段(=データ通信の手段)として普及する展望を示したからだ。
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製造業のCADもナレッジを活用する時代に
IT業界で,最近よく使われる言葉の一つに「ナレッジ(知識)」がある。「ナレッジマネジメント(KM)」が最も代表的な例だろう。しかし,ナレッジが重要視されているのは,企業情報システム分野だけではない。製造業でのCAD(コンピュータ支援による設計)システムでも,最近「ナレッジベース」技術が大きなトレン…
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高速なだけが次世代ネットじゃない“次世代”のキー・テクノロジは「キャッシュ」?
近頃,ふいにキャッシュ・サーバというカテゴリの製品に対する興味をかきたてられるようになった。「次世代のインターネットを支えるキー・コンポーネントになるかもしれない」??。そう思ってしまったからだ。